プレミアリーグはアーセナルをはじめとするBIG6以外のクラブも年々、力をつけてきている。今季の注目は現在トップハーフに位置しているニューカッスル、フラム、ブライトンあたりだろう。
ブライトンはピッチ内でも魅力的なチームだが、ピッチ外での動きも見るべきポイントがある。その一つが補強だ。
ブライトンは安く逸材を獲得してビッグクラブに高く売るチームとして知られており、今夏の移籍市場ではマルク・ククレジャを売却した。ブライトンはヘタフェからククレジャを1500万ポンドで獲得しており、チェルシーへの売却額は4倍の6000万ポンドといわれている。
ブライトンはククレジャのようなビッグクラブが欲しがる選手を何人も保有しており、次にステップアップが期待されているのが中盤のモイセス・カイセドとアレクシス・マックアリスターだ。共にFIFAワールドカップ・カタール大会に出場しており、マックアリスターはアルゼンチン代表として栄光を掴んだ。
この2人には共通点があってそれが直接南米のクラブから5大リーグのプレミアにやってきたことだ。カイセドは母国エクアドルのインデペンディエンテ・デル・バジェ、マックアリスターも同じく母国アルゼンチンのアルヘンティノスから加入している。そのためか当時の移籍金は安価なものであり、ブライトンはわずか360万ポンドでカイセドを獲得している。
南米に目を向けているのはブライトンだけではないが、ブライトンはより広い目を持っており、タレントが集中するブラジルやアルゼンチンだけでなくエクアドルやパラグアイにもスカウトの網を広げている。カイセドはエクアドルからやってきた。
ブライトンは主力の流出に備えており、すでに南米から将来性のあるタレントを獲得している。それがMFファンクド・ブオナノッテだ。
英『The Athletic』はブオナノッテをマックアリスターの後釜として注目している。
アルゼンチンのロサリオ・セントラルで頭角を現した18歳で、今冬の移籍市場でブライトンに加わることになっている。同メディアは6番、8番、10番と中盤であればどこでもこなせる選手だと評価している。
近年で最もBIG6に近づいたのはウェストハムとレスターの2クラブだが、両チームともに継続性に欠ける。今季はニューカッスルとブライトンが勢力を強めており、ニューカッスルは資金力を、ブライトンは補強の上手さでその距離を縮めている。ブライトンの選手を見る目は本物であり、このままの勢いを継続することはできるのだろうか。