“美しすぎる”審判、マヌエラ・ニコロシが抱える苦悩 選手から言い寄られることも「ムバッペでもサラーでも、私は屈しない」

“美しすぎる審判”として注目集めるニコロシ 画像は本人Instagramより

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「目立ちすぎる」と批判されたことも

『Fortune Italia』で「もっとも影響力のある女性50人」に選ばれたこともある審判員のマヌエラ・ニコロシ。彼女は2016年や2020年のオリンピック、2019年の女子W杯の決勝など数々のゲームで笛を吹き、キャリアを築いてきた女性だ。

しかし、彼女は女性であり、華やかな容姿を持つがゆえに苦悩してきたと明かしている。『Daily Mail』が伝えた。その美しい容姿が審判として有利に働いているかと問われたニコロシは、「いいえ、むしろ逆でした」と答えている。

「ある年、セリエCからセリエBへの昇格を認められなかったのです。『目立ちすぎた』という理由で。もう諦めかけていました。技術的なミスや運動能力テストとは別に『派手すぎる』という理由で昇格を阻まれたのは、本当にこたえました」
「イタリアでは女性審判員は歓迎されていないと気づいたので、20歳でイタリアを去りました。ある一定のレベルに達すると、あらゆる面で妨害されるんです。私はラツィオのエクチェレンツァリーグで審判をしていましたが、試合終了後、ロッカールームに立てこもってしまったことがあります。あるチームのコーチや監督たちが『殺してやる、出て行け!』と叫んでいました。警察に通報して、外に出ることができました。まるで昨日のことのように覚えています」

また、ニコロシはときに選手から言い寄られる問題があったとも認めている。

「はい。それについては話したくありませんが、私は決して屈服しませんでした。だから、キャリアを築くのにこんなに時間がかかったのです。(選手からのアプローチは)ありましたが、私は決して屈しなかった。私はサッカー選手と婚約するのを夢見るタイプじゃありません。ピッチ上で(キリアン・)ムバッペと会っても、(モハメド・)サラーと会っても、私にとっては同じです」

45歳とは思えない引き締まったスタイルと美貌をキープするニコロシ。その華やかな美しさの裏で、彼女は男性優位なサッカー界の価値観とずっと戦ってきたようだ。








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