的確補強も大きな穴は埋まらず クリスタル・パレスは“ギャラガー後釜問題”をどう解決するのか?

昨季の躍進を支えたコナー・ギャラガーはもういない photo/Getty images

走力を生かし攻守両面で存在感を示していた

パトリック・ヴィエラの就任と若手の積極補強で昨季は躍進を見せたクリスタル・パレス。今夏の移籍市場ではリーグ・アンのランスからMFシェイク・ドゥクレ、ウェスト・ブロムウィッチ・アルビオンからGKサム・ジョンストンを獲得している。

ドゥクレは22歳の守備的MFで、昨季8位で終わったランスで34試合に出場して1ゴール4アシストを記録している。ボール奪取に長けた選手でインターセプト数68回はリーグ・アンのMFの中で3位の好成績だった。

ジョンストンはイングランド代表歴のGKで、安定したセービングでチームを支える。正確なスローインから攻撃にも絡める選手で、現守護神ビセンテ・グアイタと激しいポジション争いが行われるだろう。
英『The Athletic』によるとバイエルン・ミュンヘンのDFクリス・リチャーズ獲得で合意しているという。昨季はホッフェンハイムにローン移籍していた22歳のアメリカ代表で、昨季は3バックの左として19試合に出場している。ダビド・アラバを目標としているヤングタレントで来季は最終ラインを支えてくれるはずだ。

リチャーズが正式に決まれば即戦力を3人確保することになるが、昨季躍進を支えたコナー・ギャラガーの穴は埋まっていない。ドゥクレは中盤の選手だが、英『The Athletic』でも潰し屋と表現しており、後釜ではない。

現状獲得が噂されているのはウルブズのMFモーガン・ギブス・ホワイトとバーンリーのMFドワイト・マクニールだ。両者ともにドリブルを得意とするアタッカーで、ギブス・ホワイトは昨季シェフィールド・ユナイテッドで11ゴール9アシスト、マクニールはバーンリーで1アシストを記録している。どちらもギャラガータイプではないが、アグレッシブにプレスを仕掛け攻撃面で違いを作れるのはギブス・ホワイトになる。高額の移籍金が必要となるようだが、ギャラガーの抜けた穴は埋める必要がある。

攻守両面での軸となっていたギャラガーを失ったパレス。存在感は大きく、パレスはどのような布陣で来季を迎えるのだろうか(データは『SofaScore』より)。

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