ビッグクラブも大注目? 金の卵集まる《35ゴール》奪うドイツのヤングスター軍団
大ブレイクの予感漂うヴィルツ photo/Getty Images
若手の補強が続々ヒット
さすがに王者バイエルンを止めるのは難しいかもしれないが、今季のブンデスリーガでインパクトある戦いを継続しているのが3位につけるレヴァークーゼンだ。
ここまで8勝3分3敗。得点数は今節グロイター・ヒュルトを7-1で粉砕したこともあり、2位ドルトムントと同じ35得点と破壊力抜群だ。
そのチームでまず目につくのは、若き実力者たちだ。
最大の注目は18歳のドイツ人MFフロリアン・ヴィルツ。ここまで5得点8アシストを記録しており、ブンデスリーガで通用することは証明済だ。ヨーロッパリーグの方でも3得点3アシストを挙げるなど、NEXTスター候補生と呼ぶにふさわしい。
そのヴィルツと2列目に入る22歳のムサ・ディアビも能力が高く、サイドを圧巻のスピードで駆け抜けてくる。今季は全コンペティション合わせて8得点7アシストの成績を残しており、2019年夏にパリ・サンジェルマンを離れてレヴァークーゼンへやってきたのは大正解だったと言える。
その2人に比べるとまだ存在感は薄いが、今夏フランスのトゥールーズからやってきた22歳のMFアミン・アドリもリーグ戦で2得点1アシストと活躍。ウイングから最前線まで担うレフティーアタッカーだ。
ディアビの推進力も相手の脅威に photo/Getty Images
バイエルンをドルトムントともに追いかける
この3枚や21歳のブラジル人FWパウリーニョらアタッカーのサポートを受け、最前線に25歳のチェコ代表FWパトリック・シックが構えるケースが多い。シックは仲間のアシストもあって得点ランク2位となる12得点を記録しており、EURO2020に続く大活躍だ。
面白い若手は彼らだけではない。今年の冬にセルティックから加わった攻撃的サイドバックのジェレミー・フリンポン(20)はリーグ戦で4アシストを記録しており、この攻撃参加も脅威だ。
今夏にアルゼンチンのCAタジェレスから加わったエクアドル代表DFピエロ・インカピエ(19)はセンターバックと左サイドバックに両方を担当でき、こちらも即戦力になっている。
同じく今夏ベルギーのクラブ・ブルージュから獲得した20歳のコートジボワール代表DFオディロン・コスヌもセンターバックの即戦力となり、今夏パリ・サンジェルマンからやってきた21歳のオランダ人DFミッチェル・バッカーも左サイドバックとして1得点2アシストを記録するなど、若き新戦力が当たっている。
他にもすっかり最終ラインの実力者として有名になった22歳のブルキナファソ代表DFエドモン・タプソバなど、今のレヴァークーゼンは若い実力者が多く揃っている。
この中からそう遠くないうちにビッグクラブへステップアップする者が出てくるはずで、今絶好調のヤング集団だ。
ライプツィヒが絶不調ということもあり、もはやバイエルンと互角に戦えるのはドルトムントかレヴァークーゼンくらいだ。何とか食らいついてブンデスリーガを盛り上げてほしいところだが、若い力を中心にどこまでいけるのか。こちらも楽しみなチームだ。