今夏にボルシアMGを離れ、オランダの名門アヤックスに加入した日本代表DF板倉滉。今夏アヤックスはザルツブルクからMFオスカー・グルーク、アンデルレヒトからFWカスパー・ドルベリといった選手を獲得したが、ブンデスリーガと日本代表での経験が豊富な板倉も重要な即戦力としての補強だ。
その通りに板倉は序盤戦からスタメンに入ってきたが、オランダ『Soccernews.nl』は板倉がスタメンの座を失う可能性があると取り上げている。
今季のアヤックスは国内リーグで5勝4分1敗と取りこぼしが目立ち、チャンピオンズリーグでも良いところなく3連敗スタートとなっていて、指揮官ヨン・ハイティンハの評判はお世辞にも良いとは言えない。チーム状態が上向いていないこともあり、板倉を含めスタメンに手を加えるのも手かもしれない。
25日に行われたエールディヴィジ第10節のトゥエンテ戦では後半に3ゴールを挙げて3-2の逆転勝利を収めているが、先発した板倉は前半45分だけでベンチへ退いている。後半は板倉に代わって左サイドバックのオーウェン・ウィンダルが入り、左サイドバックに入っていたユーリ・バースをセンターバックへ回し、ヨシップ・シュタロとコンビを組んでいる。
『Voetbal Internationalのフリーク・ヤンセン記者は、これを次のヘーレンフェーン戦でも採用する可能性があると見ていて、その場合は板倉のポジションが怪しくなる。
「バースが再びCBに入る可能性がある。板倉かシュタロか。(トゥエンテ戦の)後半はバースのパフォーマンスが良かったし、バースをセンターバックに回した方がずっとスムーズだった」
エールディヴィジで長くプレイしたケネス・ペレス氏は「もし他国で板倉、シュタロ、バースを比べるなら、おそらく板倉とシュタロが選ばれるだろう。しかしオランダのDFを見る目は独特で、『ボールを持った時に何が出来るか』が重視され、『守備はボーナス』といった具合なんだ」と語っていて、オランダらしい考え方からバース&シュタロが選ばれる可能性があるとの見方だ。
板倉も足下の技術が高い選手ではあるが、序盤のスロースタートから板倉の評価が上がっていないのも事実。センターバックの座を確実なものとするには、再度アピールが必要となりそうだ。