モロッコからまたまた楽しみな逸材 “モロッコの怪物ロナウド”とまで言われるFWが仏リーグ・アンでブレイクしている「ロナウドを彷彿とさせるものが」

リールでプレイするイガマネ photo/Getty Images

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22歳の逸材に熱視線

近年はモロッコ代表が力をつけており、次々と優れた若手が出てきている。現在フランス1部のリールで注目を集めているのは、今夏にスコットランドのレンジャーズから加入した22歳FWハムザ・イガマネだ。

すでにモロッコ代表でもプレイしているイガマネは、リーグ・アンでもさっそく4ゴールを記録。ヨーロッパリーグでも3ゴールを奪っていて、早くも大当たりの補強との印象がある。

イガマネは縦への推進力に優れていて、ドリブルでボールを運べるのが特長的だ。スペイン『MARCA』によると、現役時代にリールでもプレイしたDFアディル・ラミはブラジルの元祖怪物ロナウドとの比較まであると紹介する。
「チーム内では彼をモロッコのロナウドと呼ぶ声もある。彼のボールコントロールは信じられないほどだよ。パスの質も高いし、テクニック、力強いシュート、決断力がある。ボールを奪えば真っ先にDFへ仕掛けようとするし、細かなドリブルも上手いね」(『MARCA』より)。

これはラミだけの意見ではなく、同じモロッコ人選手の23歳FWタウフィク・ベンタイエブも次のように語っている。

「モロッコでは彼をアドリアーノ、あるいはロナウドと呼んでいたんだ。特にアドリアーノが多かったかな。彼もしっかりとした体格があり、両足で高精度のシュートを放てる。その強さ、テクニックは他の選手と違うものだった。16歳の時点で誰よりも肉体が仕上がっていたからね」

そんなベンタイエブも今夏にモロッコのユニオン・トゥアルガからフランス2部のトロワに加入し、ここまでリーグ・ドゥ8試合で8ゴール1アシストと爆発している。現時点でリーグ・ドゥの得点ランク首位に立っていて、ベンタイエブも近いうちに5大リーグの1部クラブへステップアップしそうだ。U-23モロッコ代表の一員でもあり、A代表でイガマネと共闘する日も遠くないだろう。

ロナウドやアドリアーノとの比較はやや大袈裟かもしれないが、イガマネに巨大なポテンシャルがあるのは間違いなさそうだ。リーグ・アンのアナリストであるスワン・ボルセリーノ氏も「ロナウドとの比較は誇張があるかもしれないが、彼のボールコントロールはロナウドを彷彿とさせるものがある」と評価していて、モロッコのロナウドとの呼び名が世界的に定着するのも時間の問題かもしれない。





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