「もう労働者のスポーツじゃない!」40年欠かさずイングランド代表を現地応援してきた熱狂的ファン、チケット高騰で来年のW杯ついに断念

W杯は皆が見に行けるような大会ではなくなってしまうのか Photo/Getty Images

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夢が打ち砕かれた

いよいよあと半年と迫った北中米W杯だが、チケットの価格高騰が批判を呼んでいる。決勝戦の最低価格は4185ドル(約65万円)となり、前回のカタールW杯の約7倍だという。

英『THE Sun』は、1980年代から欠かさずイングランド代表を現地で応援してきたという熱狂的サポーター、ポール・グレゴリーさんのコメントを掲載している。グレゴリーさんは400試合以上連続でイングランド代表戦を観戦してきたが、その記録は価格高騰の影響で、ついに来年のW杯で途切れることになりそうだという。

「本当にひどい。行く予定だった多くのファンが、もう行けなくなる。チケットを申し込もうと思っていたけど、あの値段じゃ無理だ。スポーツを殺し、ただただ貪欲になってしまった。グループステージの飛行機と宿泊施設は予約したけど、その後はホテルで観戦することになりそうだよ」
「W杯が始まる前から、みんなの夢を潰してしまったと思う。労働者のスポーツだというのに、値段の高騰で完全に潰されてしまったんだ。たとえ何年もサッカーの試合を観に行っていたとしても、そんな金額を払うのは正当化できないよ。住宅ローンを払っているみたいだ。多くのスタジアムが空になると思う」

イングランドが決勝に進出すれば、ファンはすべての試合を観るために5245ポンド(約109万円)を支払うことになる。さらに移動費や宿泊費を考えれば、とても一般のファンが気軽に買えるようなものではない。労働者たちのものだったはずのサッカーが、一部の富裕層のものになりかけている。それを危惧する声は多いようだ。

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