ワン・ビサカにはない攻撃性能 指揮官交代でチャンスを掴んだ赤い悪魔の新・ライトバック

クリスタル・パレス戦で活躍したダロトには各地から称賛の声が届いている photo/Getty Images

期待できる選手だ

クラブを指揮する監督が代わることで今までの序列が変化することは多く、まさに今のマンチェスター・ユナイテッドは控えだった選手の躍動が顕著に現れている。オーレ・グンナー・スールシャール政権からマイケル・キャリック暫定監督を経て、ラルフ・ラングニックが新しく暫定監督として就任したマンU。新監督の初陣となったクリスタル・パレス戦が行われ、1-0で初勝利を飾っている。終盤までゴールの生まれない苦しいゲームだったが、ブラジル代表フレッジのゴールで先制し、勝ち点3を手にしている。

新監督のもとで良いスタートを切れたマンUだが、ジェイドン・サンチョやアレックス・テレスのような今まではベンチを温めることの多かった選手が積極的に起用されており、チームに貢献する高いパフォーマンスを披露している。クリスタル・パレス戦では右サイドバックとしてピッチに立ったDFディオゴ・ダロトもその一人だ。

ポルトガルの名門ポルトでキャリアをスタートさせ、2018年に赤い悪魔に加入したダロト。攻撃的なSBとして期待されていたが、出場機会は掴めずアーロン・ワン・ビサカの控えというのが以前までの彼の立ち位置だ。それでも、監督が代わったことで出番が回ってきており、直近のアーセナル戦、パレス戦ではフルタイム出場を果たしている。

ライバルであるワン・ビサカとは違い、攻撃面で違いを生み出すダロトは右サイドからパスやドリブルで好機を演出していた。右足から放たれるクロスの期待感は大きく、左サイドバックのルーク・ショーに似たものを感じることができる。また、単独での突破からシュートまで持ち込める個での技術力は高く、ワン・ビサカと比べより前のめりなプレイが多い。

問題となる守備でも、対峙するウィルフレッド・ザハ相手に苦戦することなく対応しており、ボール奪取3回、インターセプト1回を記録するなど、堂々としたパフォーマンスで右サイドを駆け上がっていた。

攻撃力不足で批判されることの多いワン・ビサカに対し、居場所を見つけたダロト。加入3季目だが、まだ22歳と若く、今後マンUの右サイドは彼が守ることになるか(データは『WhoScored.com』より)。

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