J3で“歴代最年長得点王”となったFC岐阜のエース 自身の武器を磨き続けた32歳

得点王に輝く川西 photo/Getty Images

ガンバ大阪でプロデビュー

今季J3での2年目を戦ったFC岐阜だったが、終盤戦は昇格争いには参加できずに6位でシーズンを終えた。それでもチームの最前線を務めた川西翔太は13ゴールを決め、得点王に輝いている。

2011年にガンバ大阪でプロキャリアをスタートさせた川西は、ルーキーながら4ゴールを挙げる活躍を見せる。しかしルーキーイヤーに全治6ヵ月の大怪我を負ってしまい治療に励む生活が続く。その後復帰を果たすもG大阪では結果を残せず、2014年には期限付き移籍したモンテディオ山形でエースとして活躍。J1昇格に導くものの翌年はJ1でノーゴールに終わってしまう。

2017年から加入した大分トリニータを経て2019年からFC岐阜へ加入した。加入当初はFWだけでなく2列目などでもプレイした川西だったが、昨季からストライカーとしてのポジションを確立。昨季初挑戦となったJ3で10得点を挙げると、今季は13ゴールを決めてリーグ得点王となった。

そんな川西は、スピードとキープ力の高いドリブルで前線の起点となれるストライカーだ。足元の技術が高く自身の突破で状況を打破できる力はリーグでもトップクラスである。現在32歳となった川西は、J3の歴史で2017年に28歳で得点王を獲得した藤本憲明を抜き、最年長での得点王となった。大怪我やJ2、J3降格も味わいながら、ひたむきに自身の個性を伸ばし続けた結果は今季の活躍につながっているのだろう。

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