まだ“17歳”なのに抜群の一貫性を持つ男 イングランドが産んだ規格外の怪物

現在開催されているEUROでも、出場機会を掴んでいるベリンガム photo/Getty Images

単なる若者のブレイクとはまた違う

世界で最も優秀な若手の1人から、世界で最も優秀なフットボーラーの1人へ。現在開催されているEURO2020にて、イングランド代表MFジュード・ベリンガム(17)は着実にそのステップを踏んでいると言っていいだろう。

今大会はこれまでスタメン出場こそないものの、グループステージ第1節のクロアチア戦と第3節のチェコ戦で途中出場を果たしているベリンガム。達成の6日後にポーランド代表MFカクペル・コズロフスキ(17)に塗り替えられてしまったが、同選手はクロアチア戦でEURO史上最年少出場記録も更新。まさに、そのキャリアは順風満帆と言っていいだろう。

そんなベリンガムだが、彼が素晴らしいのはきちんとトップレベルでも継続して安定したプレイを披露できる一貫性をすでに持っている点だ。たとえティーンエイジャーという枠を取り払ったとしても、ハイレベルなパフォーマンスをシーズン通して続けることのできる選手というのは少ない。ところが、今季のベリンガムはドルトムント移籍初年度ながら公式戦に46試合に出場し、フル回転の活躍でチームの中核を担った。

そして、そのなかで記録したスタッツも印象的。データサイト『SofaScore』よると、ベリンガムは今季ブンデスリーガで49回のタックル成功数や24回のインターセプト数、129回の地上戦勝利数をマークしている。これはいずれもチームMF中トップの数字というのだから驚きだ。まだ10代の選手にとっては試合をこなすだけでも大変な作業のはずだが、ベリンガムは継続してチームにプラスをもたらしている。

「ジュードはとても成熟している。誰もがそれについては知っていると思うけどね。彼はドルトムントで何事にも非常熱心に取り組んでいるよ。ジュードの可能性は無限大だ。特にイングランド代表の一員としてメジャートーナメントに参加していることは、彼にとって大きいと思うよ。そしてご覧の通り、ジュードはチームに参加するだけでなく、自分の役割もきちんと果たしている。うまくいけば、頂点に到達することができると思うよ。そうなることを僕も願っている」(英『talkSPORT』より)

そんなベリンガムの才能については、ドルトムントとイングランド代表のチームメイトであるFWジェイドン・サンチョもこのように語っている。“規格外のティーンエイジャー”と呼ばれる選手は少なくないが、やはりそのなかでもベリンガムは異質な存在と言えるか。

頭一つどころか、同世代の選手と比べて二つ三つ抜けていると言っていいベリンガム。はたして、将来的に彼は選手としてどれほどの高みへと上り詰めることができるのだろうか。派手なプレイが売りなわけではないものの、サッカー界にとんでもない怪物が出現している。

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