カンセロがいれば…… 強みを見せられなかったポルトガルの右サイドバック

彼の攻撃性能が必要であった今大会 photo/Getty Images

次こそは万全の状態で臨みたい

新型コロナウイルスの影響から延期となり、今年の6月にようやく開催となったEURO2020。その後はこれといったアクシデントは起きず、大会は運営されているが、選手個人に陽性反応が出てしまい、今大会不参加になった選手がいる。スペイン代表でいえばディエゴ・ジョレンテとセルヒオ・ブスケッツが陽性となり、一時チームを離れている。ブスケッツに関してはグループステージ3戦目でチームに戻り、スペインもそこから息を吹き返し、ギリギリで決勝トーナメント進出を決めている。もし、ブスケッツの復帰が遅れていたらと考えると、グループステージ敗退の可能性も少なからずあっただろう。

ポルトガル代表でいえばジョアン・カンセロにコロナウイルスの陽性反応が出てしまい、今大会に参加していない。追加招集でディオゴ・ダロトが招集されたが、カンセロの穴を埋められたかと聞かれれば少し怪しい。

今大会、ポルトガルは右サイドバックにネルソン・セメドとダロトの2名を選んでいる。両者ともに実力者であるが、EUROではパッとしなかった印象だ。

セメドに関してはグループステージ3試合で出場したが、攻守で違いを見せられなかった。ダロトもセメドと比較すれば攻撃面で良さを見せていたが、単騎での突破が多く。右ウイングとして先発を果たしたベルナルド・シウバとの連携もイマイチであった。

カンセロが居ればどうなっていたか。前述したシウバとの連携は所属チームが同じということもあり、一定の連係は保証されていただろう。彼の中央にポジションに移動させ、そこから展開する動きはセメド、ダロトの2人には見られず、違った一面からポルトガルの攻撃を活性化させるはずだ。また、ベルギー戦に先発を果たしたダロトは4本クロスを送っているが、味方に繋がっておらず、キック精度の低さを露呈している。カンセロであればピンポイントでのクロスを武器としており、ターゲットマンであるクリスティアーノ・ロナウドへのチャンスメイクにも期待ができる。

確かに守備では脆さを見せるカンセロだが、停滞気味だったポルトガル攻撃陣には、彼のトリッキーさが必要だったのかも知れない。

来年にはワールドカップ・カタール大会が予定されており、そこでは万全のポルトガルに期待したい(データは『Sofa Score』より)

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