J3で「三笘の1mm」どころではない誤審劇 栃木が猛抗議も実らず、VAR非導入の現実が決定打に

まさかの大誤審だ Photo/Getty Images

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大誤審で試合が決着

明治安田J3リーグ、栃木SC対SC相模原の一戦で、大きな波紋を呼ぶ判定があった。試合は1−1で迎えた後半アディショナルタイム、93分に決定的なシーンが訪れた。

相模原は左サイドからの攻撃で、クロスに髙木彰人がダイレクトで合わせる。ボールはゴール前を通過して再び左サイドへ転がり、加藤拓己が追いついて折り返し、最後は常田克人がゴールネットを揺らした。これが決勝点となり、試合は相模原の勝利で終わった。

しかし、この加藤の折り返しの場面でボールがゴールラインを割っていた可能性が高い。複数のリプレイ映像からは、明らかにラインを越えているように見え、GK川田修平もプレイの直後に手を挙げてアピールしていた。これに対して栃木の選手たちは主審を取り囲んで猛抗議。しかしJ3リーグではVARが導入されておらず、判定は覆らなかった。
SNS上では「流石にこれはやばすぎる」「三笘の100mm」「副審からは死角だったかもしれないが、酷すぎる」といった声が相次ぎ、判定精度に対する疑念が再燃。副審側のゴールポスト付近に選手が倒れており、視界が妨げられていた可能性もある。

VARの導入には高額な設備投資や専門の人材が必要とされ、J3での実施は簡単ではない。しかし、今回のような試合を左右する誤審が起こるたびに、VARの早期導入を求める声は確実に高まっている。Jリーグが全カテゴリーで一貫した判定基準を担保できる日が来ることが望まれる。

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