監督次第では主役級の活躍を見せていたかもしれない。元ベルギー代表キャプテンのFWエデン・アザールは、ワールドカップ・カタール大会で後輩FWレアンドロ・トロサールの出番が少なかったことに疑問を抱いていたようだ。
直近のフラム戦では前半だけで3つのアシストを記録するなど、新天地アーセナルで大きな輝きを放っているトロサール。ブライトンの一員として戦ったシーズン前半戦でも公式戦7ゴール2アシストという好成績を残していたが、その後迎えたワールドカップでは1試合の先発出場に留まった。そしてグループステージの3試合を1勝1分1敗で終えたベルギーは、決勝トーナメントに進むことなく大会を後にしている。
英『METRO』によると、カタール大会で低調なパフォーマンスを見せたアザールは、自分ではなくトロサールがスタメンで起用されるべきだったという自らの考えを明かしている。大会中に寄せられた批判に傷ついたか問われると「全くそんなことはない」と答え、このように続けた。
「僕の代役としてレアンドロ・トロサールの名前を挙げていたんだ。彼は良いシーズンを送っていた」
「なんで僕がプレイして彼がベンチに行かなければならないのか、僕自身でさえ疑問に思った。みんながそう考えるのは普通のことだ」
「レアル・マドリードでプレイしていないのに、代表チームに来るとプレイする。若い選手たちがデビルズ(ベルギー代表)でプレイするに値するのにだ。僕には理解できなかった」
カタール大会のベルギーはチームとして上手く機能していなかった印象で、世代交代の失敗も叫ばれた。新たに指揮官に就任したドメニコ・テデスコ監督はこれからどんどん改革を進めていくはずだが、代表を引退したアザールの代わりに、ベルギーの攻撃を牽引するトロサールの姿も見られるか。