“クロアチアのメッシ”と期待された男も29歳 各地を転々とし、また今夏に移籍の可能性「バルサでの最初の2年は完璧だった」

フォルトゥナ・シッタートでハリロビッチはプレイしてきた photo/Getty Images

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大きすぎる期待に応えられず

近年は世界中に○○のメッシと呼ばれる選手がいるが、その多くは高すぎる期待に苦戦するケースがほとんどだ。

長年クロアチアのメッシと言われてきたMFアレン・ハリロビッチも、その評判に苦労してきた選手の1人と言えるだろう。2014年にはディナモ・ザグレブからメッシのいたバルセロナへ移籍し、これもクロアチアのメッシとの期待を加速させた。

しかしトップチームで生き残ることはできず、2016年にハンブルガーSVへと移籍。それからもラス・パルマスやミラン、スタンダール・リエージュ、ヘーレンフェーン、バーミンガム、レディング、現在所属するオランダのフォルトゥナ・シッタートと各地を転々としてきた。
2023年からプレイするフォルトゥナ・シッタートでは好パフォーマンスを見せることもあったが、オランダ『VI』は退団の時が近いと伝えている。クラブはオランダ人MFモハメド・イハッタレンの獲得を検討しているようで、契約が2026年までとなっているハリロビッチが退団した場合のみイハッタレン獲得へ動く考えなのだという。

ハリロビッチは昨年、『The Athletic』でのインタビューでバルセロナ時代について次のように振り返っていた。

「バルサでの最初の2年は完璧で、3年目にはトップチームでチャンスが増えるだろうと考えていた。でも(当時の)ルイス・エンリケは僕を見ていなかった。調子は良かったし、もう1年残る考えもあった。クロアチア代表でEUROに出る考えもあったけど、選ばれず、またバルサからレンタルに出ることになった。もう2度とレンタルでは出て行きたくなかったから、離れることにしたんだ。若い頃は時間がないと思ってしまうものさ。今振り返ると、辛抱強く待つべきだったかもしれない。練習を積んで待てば、いつかチャンスが巡ってくるかもしれない」

クロアチア期待の逸材だったハリロビッチも現在は29歳。若手と呼べる時期は過ぎ去り、期待されたキャリアとは異なるものとなっている。

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