カラバオ杯を「捨て試合」にしたスロットに批判 「完全に間違ったチームだった」「一瞬たりとも勝てるとは思わなかった」

リヴァプールのスロット監督 Photo/Getty Images

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主力の多くを休ませたが……

カラバオカップ4回戦、リヴァプールはホームでクリスタル・パレスと戦ったが、0-3と敗れ同大会を敗退した。

メンバーは若手中心で、リオ・ングモハやアマラ・ナロ、トレイ・ニョニほか多くの若者にチャンスが与えられた。普段ピッチに立っているメンバーはアレクシス・マクアリスターやミロシュ・ケルケズなど一部のみで、ベンチにも多くの主力の名前はなく、アルネ・スロット監督は完全なターンオーバーを敢行した。

しかし結果は上記のとおり。巻き返すために主力をベンチから起用することもできず、イスマイラ・サールに2得点を決められたあとは「捨て試合」の様相を呈していた。元リヴァプールMFで、現在は解説者などで活躍するジェイミー・レドナップ氏は、『sky sports』でこの起用は完全に間違っていたと主張した。
「完全に間違ったチームだった。若い選手たちにとって楽な試合にはならなかった。彼が今日のメンバーと控え選手を選んだのは『クリスタル・パレスに勝てる本当に強いチームだ』と考えたからではないはずだ。勝てると期待する人もいるだろうが、私は一瞬たりともクリスタル・パレスに勝てるとは思わなかった」

「彼は今日ミスを犯したが、クラブに来てから信じられないほど素晴らしいプレイを見せてきた。関係者全員にとって本当にプレッシャーだが、それがサッカーだ」

スロット監督は「このクラブは常にこの大会をアカデミー選手のために活用してきた。私にとっては正しい決断と信じているし、結果を受けてもその考えは変わらない」と試合後に語った。しかし公式戦で連敗が続く状況、ホームであること、そしてクリスタル・パレスには今季すでに2度敗れていることを考えると、ここは勝っておきたい試合だった。

『BBC』も「スロットは言い訳をしているが、主力選手を休ませるべきだったのか?」と報じている。これからアストン・ヴィラ、レアル・マドリード、マンチェスター・シティと厳しい対戦相手が続くリヴァプール。結果的に大会を捨てて主力選手を休ませた形となっており、ここで結果を出さなければ大きな批判にさらされることは避けられそうもない。

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