最後のプレイから約2年 セレソンのエースになるはずだったガラスの天才の今「もうプレイしたいという気持ちはあまりない」

ミランでもプレイしたパト photo/Getty Images

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怪我に苦しみ続けてきた

2024年の1月にサンパウロを離れて以降、ピッチには戻っていないのが元ブラジル代表FWアレシャンドレ・パトだ。インテルナシオナルでのデビューからミランへの移籍までキャリア当初は順調だったが、全体的には怪我に苦しみ続けてきたキャリアだった。

現在は妻レベッカさんとの間に1歳の息子ベンジャミン君が産まれていて、パトは伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューでサッカーより息子との生活が最優先になったと語っている。

「サンパウロにいた頃、レベッカが息子を妊娠した。その時初めて、トレーニングが最優先事項ではなくなっていることに気付いたんだ。彼女のそばにいたかったし、そして今はベンジャミンがここにいる。息子の成長を見守りたいんだ。息子との一瞬一瞬を逃したくない。息子はまだ1歳半だけど、もうサッカーボールを蹴っているよ」
「最後のゲームを終えたのは2年も前のことで、もうプレイしたいという気持ちはあまりないんだ。サッカーは好きだけど、家族が優先だ。若い時もキャリア終盤も怪我を経験したけど、後悔はない。怪我もキャリアの一部であり、何かを教えてくれる。立ち直る力を見つけることで、より強い人間になれる。神様は常に試練を与えてきたけど、僕はいつもそれを乗り越えてきた。アッレグリがミランに復帰?いやいや、もうミランでのプレイは諦めたよ(笑)ミランへの愛は変わらないけどね。アッレグリがベンチに座っているのを見るのは懐かしい気分だ」

「懐かしい思い出が蘇る。ミランではイブラヒモビッチ、チアゴ・シウバ、ネスタ、セードルフ、ピルロ、ガットゥーゾたちとスクデットを勝ち取った。今の選手たちがまたスクデットを成し遂げてくれると信じている。アッレグリほど優れた監督はそうそういないよ」

パトは現在35歳。最近では30代後半でもプレイしている選手が増えており、怪我さえなければパトもまだ現役を続けられただろう。インテルナシオナルでデビューした当時のインパクトはかなりのものがあっただけに、怪我でキャリアが何度もストップしたことを悔やんでいるサッカーファンは多いはずだ。



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