ジンチェンコが“苦渋の決断” 1年前にウクライナ高級レストランをオープンも……

アーセナルのジンチェンコ photo/Getty Images

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重い現実

アーセナルに所属するオレクサンドル・ジンチェンコが、自身の名を冠したレストラン「Inch」の閉店を余儀なくされた。『The Sun』が報じている。

ジンチェンコは昨夏、母国ウクライナの首都キーウにて高級レストランをオープン。かねてより知られる妻で人気キャスターのヴラダ・セダン氏と共に立ち上げたこの店は、スロープログレス(少しずつの前進)を意味する「Inch」と命名された。内装にはロナウジーニョら有名選手のユニフォームを飾り、スポーツファンを意識した演出を施していた。

しかし、営業開始からわずか1年、同店は6月にひっそりと閉店。現在は約190万ポンド(約3億8000万円)で売却に出されており、不動産業者は「利益が出ている営業中の店舗で、内装・設備・ブランド・書類すべて込み」と紹介している。厨房設備も整っており、立地も申し分ないとの説明だ。
閉店の背景には、2022年のロシア侵攻以降も続く空爆による経済的・社会的不安があると見られている。キーウは断続的な攻撃を受けており、外食産業にとっては極めて厳しい環境が続く。

ジンチェンコは2016年にロシアのウファからマンチェスター・シティに加入し、プレミアリーグ4度、FAカップ1度、リーグカップ4度の優勝に貢献した実績を持つ。2022年にはアーセナルへ移籍し、戦術理解度と多才さを武器に左SBとして活躍している。

ピッチ外でも挑戦をしていたジンチェンコであったが、ウクライナの現状が彼のビジネスに暗い影を落とした形だ。

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