渦中の内田篤人氏と香川真司が「仲直り」 わだかまりなき“和解劇”が示した日本サッカー界の絆

シャルケ時代の内田 photo/Getty Images

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意見の相違からリスペクトへ

元日本代表の内田篤人氏と香川真司の間で、注目を集めた騒動があった。発端は内田氏が出演するDAZNで放送中の番組『内田篤人のFOOTBALL TIME』で、香川に関する発言をしたことだった。冗談めいたトーンではあったが、それに対し香川はSNSを通じて「こういう言われた方をするのは俺は好きではない」と苦言を呈した。

だがこのやり取りは、単なる対立で終わらなかった。発言を受けた香川の投稿を見た内田氏は、すぐに本人に直接電話を入れた。「配慮が足りなかった。真司との関係に甘えた部分があった。不快な思いをさせてしまい申し訳ない」と率直に謝罪。香川もまた、「対立する形になってごめん。いないところでああやって言われたのは正直残念だったけど、サッカー界全体のことを思っての提言だった」と返し、理解を示した。

両者はこの一件を通じて、相互のリスペクトに基づいた関係を再確認することとなった。誤解があったとしても、それをきちんと話し合い、解決へ導く姿勢は、サッカー界に限らず社会において重要である。
内田氏と香川は、2010年代の日本代表を支えた中心選手であり、その影響力はいまなお大きい。そんな2人の間に生じたこのやり取りは、選手間の関係性の在り方や、公の場での発言の重みを考えるきっかけにもなった。日本のサッカー界を象徴するような強い絆が、そこには確かに存在していた。

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