「何ができたんだ……」 休暇中もEL決勝の敗北を悔やみ続けたマウントの胸中

マンUで調子を上げているマウント photo/Getty Images

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変わるしかない

マンチェスター・ユナイテッドのミッドフィルダー、メイソン・マウントが、2024-25シーズンの屈辱的な結末と、それに続いた“痛みの夏”について赤裸々に語った。『Daily Mail』によると、UEFAヨーロッパリーグ決勝でトッテナムに敗れた後、マウントは家族とともにイビサ島で休暇を過ごし、スペインのバルデラマでゴルフに興じながらも、苦い思いを拭いきれなかったという。

「どれくらいかかったかって? 結構長かったよ」とシカゴでのプレシーズン合宿中に語ったマウントは、試合の些細な場面が頭から離れなかったと明かした。「あの場面でどうすれば良かったのか、もっといいパスを出せたのではないか。細かい部分ばかりが気になって、でも決勝ってそういうものなんだ。痛かったし、シーズン全体が本当に辛かった」

昨季ユナイテッドは1974年以来となる15位という屈辱的なリーグ成績に沈み、就任直後のルーベン・アモリム監督が「嵐が来る」と警鐘を鳴らしていた言葉が現実となった。1月には「おそらくクラブ史上最悪のチーム」とまで評された。
それでも、マウントは気持ちを切り替え、新シーズンのスタートとともに反転攻勢を誓う。「今季は新しいスタート。プレシーズンを通して、昨季やれなかったことを徹底して取り組んでいる。昨季は途中から監督が代わり、スケジュールも過密だった。戦術もシーズン中に変わり、トレーニングに十分な時間もなかった」

「今は基準やディテールに集中している。ピッチ上でも外でも、僕らがやるべきことに向き合っている」と語るように、アモリム監督は細部への徹底したこだわりを植え付けているという。

昨季の失望により、ユナイテッドは35年で2度目となる欧州カップ戦不出場に甘んじた。だがマウントは、「まずはチャンピオンズリーグ出場が絶対目標」と明言する。「プレミアリーグではどのチームも強化している。だからこそ、小さな差が最終的な結果を分ける。セットプレーでの失点が目立った昨季の反省を活かさないといけない」

開幕節の相手は宿敵アーセナル。マウントは「最高のスタートを切りたい」と語り、再出発の一戦に照準を合わせている。今、マウントとユナイテッドに求められるのは「変化」しかない。

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