「届けという思いがゴールにつながりました」 広島にタイトルもたらした中野就斗のロングスロー 「小さい頃、野球選手を目指していたので」

ロングスローで魅せた中野 photo/Getty Images

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2得点を演出

サンフレッチェ広島は1日、柏レイソルとルヴァンカップ決勝を戦い、3-1で勝利を飾り、2022年以来3大会ぶり2度目の優勝を成し遂げた。

そんなこの試合で素晴らしい活躍を見せたのが右WBとしてスタメンフル出場を果たした中野就斗だ。中野はこの日武器であるロングスローから2得点に絡んだ。1点目はスコアレスドローで迎えた25分に荒木隼人のヘディングシュートをお膳立て。

そして2点目は2-0で迎えた前半AT、中野のロングスローを佐々木翔がニアでそらし、ジャーメイン良が豪快なボレーシュートを叩き込んだ。前半の3得点が優勝に大きくつながったが、中野は試合後「強いボールを投げることで得点につながると思っていた。GK周辺に投げることで事故もあるかなと。一発勝負ではセットプレイが重要になるので、そうした中で前半に3点取れたのは自信になるかなと思います」と振り返っている。
また中野は「自分のやるべきことはチームを助けること。守備や攻撃だけじゃなく、ああやってロングスローでも点が取れればチームも助かると思うのでそういうところでチームに貢献できればいいかなって思います」とも話した。

この日中野は6回ロングスローを投げ、ごとごとくチャンスに繋がったが、「少ないですね。もっと投げたいです」と語り、ロングスローの秘訣を聞かれると、「小さい頃、野球選手を目指していたので、肩には自信があります。スローインはほぼ気持ちなので、届けという思いがゴールにつながりました」と笑いながらコメントしている。

0-3で敗戦した横浜F・マリノス戦で、ミヒャエル・スキッベ監督はオフェンス部分の課題を指摘し、「ボックス内でどれだけいいプレイができるかをこだわる必要がある」と話していたが、この試合ではセットプレイから3ゴールを奪い前半で試合を決定づけた。

残り3試合で首位と8ポイント差のリーグ、準決勝まで残っている天皇杯とまだ2つのタイトルを残す広島だが、中野のロングスローは大きな武器になるに違いない。


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