ファン・ダイクは再び“世界No.1CB”となる? 衰退説に待った「最高の力を発揮する姿を目にすることに」

ファン・ダイクの能力は史上最高クラス photo/Getty Images

今季だけで評価するには早すぎる

今季は驚くほど調子が上がらず、苦しい戦いが続いているリヴァプール。

誰か1人の責任ということはないが、失点するたびにDFフィルジル・ファン・ダイクにスポットが当たってしまうところがある。

ファン・ダイクが加入した2018年1月よりリヴァプールの守備は激変し、やや不安定との印象もあった守備が一気に安定した。ファン・ダイク、さらにGKアリソン・ベッカーの獲得は大成功だったのだ。

ファン・ダイクには世界最高どころか、史上最高のセンターバックなんて意見も出るようになり、地上戦から空中戦まで弱点の少ない選手として高い評価を得てきた。

しかし、今季はその評価が急落している。失点の増加はファン・ダイク1人の責任ではないのだが、衰えを指摘する声も増えているのだ。

だが、これにデータサイト『WhoScored』は待ったをかける。同サイトはシーズンを通してファン・ダイクのパフォーマンスに一定の採点を与えており、まだまだ能力は高いとフォローする。

問題はファン・ダイクの前に構えるMF陣で、ここのクオリティ低下が守備に影響を与えているとの指摘だ。

「彼の衰退というのは誇張であり、リヴァプールがこの夏にもう一度正しい補強ができれば、再びファン・ダイクが最高の力を発揮する姿を目にすることになるだろう」

今季はアンカーの位置に入るファビーニョの評価も落ちており、最終ライン前のフィルターが機能していないのも事実。ファビーニョも世界最高クラスの守備的MFと評価されていただけに、ファビーニョのパフォーマンス低下も影響は大きい。

ファン・ダイクは2020年に膝の前十字靭帯断裂の重傷を負ってしまい、その影響が今も残っているとの見方もある。スピード対応が難しくなったと判断することもでき、最終ラインの高さなどチーム全体で見直すポイントはあるだろう。

それでも同サイトは夏に中盤を補強できれば、再び世界最高クラスの輝きを放つと信じている。サポーターもそれを願っているはずだが、ファン・ダイクは再び世界No.1センターバックとの評価を手にするのか。

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