そのドリブルは“Newカカー”と呼んでもいい? デ・ケテラエルを完全に超えたB・ディアスの個人技が凄すぎる

ここへきて才能が開花したディアス photo/Getty Images

1人でカウンターを完結させられる

細かいタッチで相手を翻弄し、クルリとターンして密集を突破。そのままナポリ陣内をドリブルで駆け上がるミランFWブラヒム・ディアスの姿は、どこか元ブラジル代表MFカカーを思わせるものがあった。

12日に行われたチャンピオンズリーグ準々決勝1stレグのミランVSナポリの一戦で、ディアスのテクニックに驚かされた人も多いだろう。

元よりテクニックの高い選手ではあったが、最近はミラン攻撃陣の中心だ。左右両足を使ったお得意のドリブルはキレ、アイディアともに抜群で、トリッキーな動きはナポリ守備陣を翻弄していた。
だが、今季のミランでは夏にクラブ・ブルージュから獲得したベルギー代表MFチャールズ・デ・ケテラエルが主軸になる予定だった。ディアスにとっては危険なライバルであり、スペイン『MARCA』も当初はデ・ケテラエルへの期待が大きかったと振り返る。

「ミランはNewカカーを求め、デ・ケテラエルに3500万ユーロを投資した。彼はしなやかで多才なMFだが、まだ順応していない。ブラヒムがデ・ケテラエルをベンチへ追いやることになった」

まだ若いデ・ケテラエルに過度な期待は禁物だったのかもしれないが、デ・ケテラエルは初のセリエAに苦しんでいる。適応にはもう少し時間が必要だろう。

その隙に評価を上げたのがディアスだ。突破力はデ・ケテラエル以上のものがあり、Newカカーに近いのはディアスの方だろう。

左サイドのラファエル・レオンとともに個人で違いを生み出すことができ、カウンターアタックを1人で完結させられる。ボールを保持したところから相手を崩しにかかるナポリと、しっかり守ってカウンターへと繋げるミラン。この構図は翌週の2ndレグでも続きそうで、ディアスの個人技にはさらなる注目が集まる。

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