三笘、古橋、久保、前田を森保ジャパンでどう活かす? 2023年、青きサムライ大覚醒の夜明け

カタールの地で大健闘した日本代表 photo/Getty Images

年明けから日本人アタッカーが躍動している

FIFAワールドカップ・カタール大会を終えてから約1カ月。2023年開始早々から日本人選手が欧州で元気な姿を見せてくれている。

最大の衝撃はブライトンに所属するFW三笘薫だ。カタール大会では森保ジャパンのスーパーサブ的存在となり、主に途中出場から違いを作る役割を担ってきた。

日本国内ではすっかり有名な存在となったが、その勢いはプレミアリーグでも変わらない。ブライトンでは左サイドハーフのポジションを完全に確保しており、今や攻撃の中心だ。
得点面ではセルティックFW古橋亨梧が止まらない。古橋はワールドカップメンバーから漏れてしまったが、今月20日に28歳を迎えたばかり。年齢的には2026年のワールドカップを目指すことができる。年明けからもセルティックでゴールを量産しており、今後どこかのタイミングで森保ジャパンから声がかかるはずだ。古橋の得点力は何としても引き出したいところだろう。

同じセルティックでは韋駄天FW前田大然もワールドカップでの勢いを継続している。年明けからは因縁のライバルであるレンジャーズ相手に得点を奪うなど、ワールドカップで何かを掴んだのかもしれない。今冬にはイングランドのサウサンプトンからの関心が噂されるなど、25歳のスピードスターは確実に評価を上げている。

2列目ではレアル・ソシエダMF久保建英も評価を上げている。ワールドカップではベスト16のクロアチア戦を発熱で回避するなど消化不良に終わったところもあったが、ソシエダでは今季序盤から安定したパフォーマンスを発揮できている。アスレティック・ビルバオとのバスク・ダービーにて股抜きでDFをかわしたところからゴールを決めるなど、リーガ・エスパニョーラ3位につけるソシエダで主力を張っているのは見事だ。今季は久保自身にとっても収穫の多いシーズンになっているはず。

まだドイツ・ブンデスリーガの方は再開したばかりだが、ブンデスリーガではワールドカップで2ゴールを挙げたフライブルクMF堂安律、ビッグクラブへの移籍も噂されるフランクフルトMF鎌田大地が攻撃面で注目される。移籍の噂は堂安にもあり、2人とも年内に移籍する可能性も考えられる。

今冬にはワールドカップメンバーだったMF相馬勇紀もポルトガルのカーザ・ピアACへ期限付き移籍を果たした。新たなチャレンジで、ここで25歳の相馬がアタッカーとしてレベルアップできれば面白い。

ここまでは三笘を筆頭に攻撃陣が目立っているが、あとは森保ジャパンでどんな化学反応が起きるかだ。ブライトンで活躍している三笘をどう活かすのか、左ウイングで固定するのか、それともネイマールのように自由を与えていくのか。久保と堂安のレフティーコンビ、森保ジャパン不動の右ウイングであるスタッド・ランスの伊東純也との関係はどうなっていくのかなど、気になることは多い。

ワールドカップ出場組を中心に前線はかなり人員が揃ってきているため、次のワールドカップへ向けてサバイバルと同時にチームとしての最適解を見つけていかなければならない。年明け早々から欧州組のアタッカーたちが躍動していることもあり、続投となった森保監督にとっては嬉しい悩みとなっているはずだ。

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