2000年代後半から現在にかけて、サッカー界はリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドを中心に回ってきた。特に2人がそれぞれバルセロナとレアル・マドリードに在籍していた頃は、この2強がサッカー界の主役だったと言っていいだろう。
彼らの時代を引き継ぐのはパリ・サンジェルマンFWキリアン・ムバッペ、ドルトムントFWアーリング・ハーランドといった若きストライカーとなりそうだが、それに英『FourFourTwo』は待ったをかける。
メッシ、ロナウドに代わってサッカー界のNo.1スターになるべきはリヴァプールFWモハメド・サラーではないかとの主張だ。
今季のサラーはリーグ戦20試合消化時点で16得点9アシストと圧倒的な成績を残しており、実力に疑いの余地はない。前線中央でプレイしているわけではないのだが、得点力がずば抜けて高いのだ。
昨季も22得点を記録するなどサラーがワールドクラスのアタッカーなのは誰の目にも明らか。しかし、同メディアはサラーが過小評価されていると主張する。
確かに昨年のバロンドールでは7位に終わるなどサラーの評価が思うように伸びないところがあり、同メディアも7位の結果に疑問を投げかけている。代表チームが決して強豪国とは言えないエジプト代表であることも、評価に影響を与えているのかもしれない。
ただ、リヴァプールでのパフォーマンスや継続性は目を見張るものがある。ムバッペとハーランドも実力者だが、彼らまで世代をジャンプアップするのは早すぎるのかもしれない。29歳のサラーこそ次期サッカー界の王者という考え方もできる。
今年6月には30歳を迎えるが、サラーは相手DFから警戒されるアタッカーの割に怪我が少ない。毎シーズン継続して得点も奪えており、30代に入って急に衰えるとは考えにくい。それこそバイエルンFWロベルト・レヴァンドフスキのように年齢を重ねても長くトップレベルを維持する可能性もある。
今後5年間はサラーが中心と同メディアは見ているようだが、2020年代前半はサラー、あるいはバイエルンのレヴァンドフスキが主役の時代となっていくのか。どこかムバッペ&ハーランド時代を予感してしまうが、サラーやレヴァンドフスキを世界No.1プレイヤーの候補から外すのは早すぎるか。