ユヴェントスに所属するイタリア代表DFジョルジョ・キエッリーニが、かつてのチームメイトの意外な「弱点」や思い出話などを明かした。
2005年にユヴェントスへ加入して以降、長きにわたり守備の要としてチームを支えてきた現在35歳のキエッリーニ。同クラブでの公式戦通算出場数は500試合を超えており、2018-19シーズンからはキャプテンも務めている。今やチームの頼れるリーダーとなっているのだ。
今回、そんなキエッリーニが名前をあげたのが、2011年から4年間一緒にプレイしたチリ代表MFアルトゥーロ・ビダル。惜しくも準優勝に終わったが、2014-15シーズンにチャンピオンズリーグの決勝の舞台でもともに戦った盟友だ。伊『SOS Fanta』によると、先日発売された自叙伝の中でビダルについてキエッリーニは次のように語ったという。
「ビダルのような人たちはよく外に出かけたりして、必要以上に(お酒を)飲むことがある。誰もが知っていたことだ。ただ、彼にとってアルコールは、少々弱点だったと言えるだろう。しかし、これは彼がチャンピオンであるか、またはどんなタイプの人間であるかを疑うことにはならない。弱さは人が持つ本性の一部だ。重要なのは彼らがチームに与える影響だよ」
「偉大な選手であるアルトゥーロは年に数回、トレーニングに現れなかった。そしてそうなった時、彼はむしろ陽気だったとしよう。でも彼はたるんだことはない。むしろ、ある意味彼の存在が周囲を強くしていた」
さらに、アメリカで行ったプレシーズンツアーでのビダルのとある出来事も明かしている。
「今でも覚えているよ。私たちは最後のトレーニングを行う前夜にマイアミに滞在していて、ホールパスがもらえたんだ。翌朝、アルトゥーロの姿はどこにもなかったよ。彼はベッドにいたからね。彼は体を引きずられながら起こされていた。(トレーニングが始まる直前も)まだ酔っているように見えたよ。ボールが目の前を通り過ぎるのに、見向きもしていなかったからね。しかし彼は10分後、狂ったように走り出し、他のみんなを20メートルも置き去りにしていた」
「チームに喜びをもたらしたり、チームを前に進めたり……。ファイターで偉大なチャンピオンである人に対して、みんなは何か言うことができるかい」と述べたキエッリーニ。お酒が原因でトレーニングをサボることがあっても、同選手にとってビダルは良きチームメイトだったようだ。
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