劇的なプレミア初タイトルを獲得した2011-12シーズン 「ヤヤがいなければ君たちはゴミだ」初タイトルの裏にあったマンチーニの言葉

マンチェスター・シティを率いていたマンチーニ photo/Getty Images

指揮官の言葉で奮起したシティ

ここ5シーズンで4度の優勝を果たし、今シーズンも優勝争いを繰り広げているマンチェスター・シティ。今シーズン優勝すれば、3連覇を記録することとなる。現在もチームを率いている指揮官のペップ・グアルディオラが就任した2016年から大きく変わった印象が強いが、クラブに初のリーグタイトルをもたらしたのはロベルト・マンチーニだ。

マンチーニは2009年よりシティを率いている。2011-12シーズンにプレミアリーグ初タイトルを獲得するのだが、クラブOBで当時キャプテンを任されていたマイカ・リチャーズ氏は英『Daily Star』にてマンチーニ監督が要求基準を大幅に下回っている選手たちを批判し続けたことを明かした。

「1月にヤヤ・トゥレがアフリカネイションズカップに行ったとき、マンチーニが我々をドレッシングルームに呼んで『ヤヤなしでは君たちはゴミだ』と言った時期があった。そして選手たちが『分かった、彼はこう思っている。今よりもさらに努力しよう』と言ったのを覚えている」
この時のシティにはヴァンサン・コンパニやダビド・シルバ、カルロス・テベス、マリオ・バロテッリ、そしてセルヒオ・アグエロといったスター選手がたくさんいた。しかし指揮官はパフォーマンスに満足していなかったようだ。指揮官の言葉に奮起を見せた当時のシティは一時、首位のユナイテッドに勝ち点8差をつけられるが、最終節ホームのQPR戦でアディショナルタイムに歴史に残る逆転勝利をおさめ、優勝している。

今と指揮官は違えど、今のシティを形作る上で欠かせないシーズンである2011-12シーズン。最終節のアディショナルタイムにまで優勝争いがもつれたプレミア史上最も熾烈な争いの裏にはイタリア人指揮官の厳しい言葉が大きく影響している。

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