OBも気にかけているトッテナム戦2ndレグ
2011-12シーズン以来となるチャンピオンズリーグベスト8入りを果たすことができるのか。ミランは9日、CLベスト16トッテナム戦の2ndレグに挑む。CL優勝の味を知るクラブのレジェンドOB、アンドリー・シェフチェンコ氏とアレッサンドロ・ネスタ氏はそんな古巣に向けアドバイスを送っている。
先月15日に行われたトッテナム戦1stレグでは、MFブラヒム・ディアスが序盤にもぎ取った先制点を守りきり、1-0の勝利を飾ることができたミラン。そのため今回の2ndレグは最悪スコアレスドローでも準々決勝進出を果たすことができる。
伊『Gazzetta dello Sport』によると、2002-03シーズンにミランにビッグイヤーをもたらした点取り屋シェフチェンコ氏が、トッテナム戦2ndレグに臨むミランについてコメント。FWオリヴィエ・ジルーのプレイやメンタリティ、CLメンバー外ではあるがチームを支えるFWズラタン・イブラヒモビッチのリーダーシップ、FWラファエル・レオンやFWチャールズ・デ・ケテラエルへの期待などについて語る中で、ミランが2ndレグをどう戦うべきか自らの見解を示している。
「1stレグを再現するべきだ。サンシーロで見たミランには、絶えず試合に集中しているメンタリティがあったからとても好感が持てた。非常に強い意志を持った選手たちがいたし、彼らの成功の基盤であるチームのエネルギーを改めて確認することもできた。ロンドンでも同じ姿勢や精神を見せることができれば、選手たちはそれぞれの役目を全うすることができるだろう」
また、2002-03シーズンだけでなく2006-07シーズンにもミランでCLを制した名ディフェンダー・ネスタ氏も今回のトッテナム戦について言及している。
「0からスタートするよりも1点リードして始まるに越したことはないが、サンドロ(・トナーリ)の言うとおりだ。ミランはミランで自分たちのプレイをうまくやるんだ。コンパクトに、攻撃的に、守ることだけを考えずに。今のチームには経験豊富な選手たちがいて、状況に応じて臨機応変に対応することができる。でもホームで待ち受けるイングランドのチームと戦う場合、特にチャンピオンズリーグでは事情が異なる。トッテナムはプレッシャーをかけでくるだろう。ミランは間違ったアプローチをしてはいけないし、守りに入りすぎてはいけない。きちんと頭を働かせることができれば、ミランはその任務をしっかり遂行することができるはずだ」
低迷していたミランにとってはCLのグループステージを突破できただけでも9年ぶりの快挙だったが、温かく見守ってくれている先輩たちをさらに喜ばせることができるか。1stレグと同じような集中力を持って臨み、守りに入りすぎないミランの姿に期待だ。