冨安、キヴィオルらアーセナルがローテーションで目指すEL制覇 プレミアとの2冠へ層の厚さ試されるとき

プレミアでは首位を走るアーセナル photo/Getty Images

サブ組にとってはチャンスか

アーセナルは、9日にヨーロッパリーグ・ベスト16の1stレグでスポルティングCPと対戦する。プレミアリーグ制覇の目標が最優先とはいえ、ヨーロッパリーグも重要なタイトルだ。実力的にアーセナルは優勝候補の一角と言える。

重要なのはローテーションだ。プレミアリーグの方は2位マンチェスター・シティが追いかけてきており、1つの取りこぼしも許されない状況だ。まずはリーグ戦に100%の力を注ぎ、ヨーロッパリーグはバックアッパーや若手を中心に勝ち抜いていくシナリオとなるだろう。

期待が高まるのは、今冬にイタリアのスペツィアから獲得した23歳のポーランド代表DFヤクブ・キヴィオルだ。
今冬の新戦力ではブライトンから加えたFWレアンドロ・トロサール、チェルシーから加えたMFジョルジーニョがヒットしているため、キヴィオルもそれに続きたい。スペツィアでは絶対的な主力であり、ポーランド代表での経験もある。十分に即戦力と計算できる選手だろう。

さらにセンターバックでは、グループステージ全試合に出場してきたロブ・ホールディングがいる。この2人を中心にガブリエウ・マガリャンイス、ウィリアム・サリバの負担を軽減していかなければならない。

右のサイドバックでは、もちろん冨安健洋だ。ベン・ホワイトに1番手を譲っているところはあるが、それほど大きな差があるわけではない。ヨーロッパリーグでのアピールから、ホワイトの牙城を崩すのが目標となる。

他にも先日のボーンマス戦で劇的な決勝弾を決めたFWリース・ネルソンなど若い戦力の活躍にも期待したいところで、アーセナルがヨーロッパリーグをどう勝ち抜いていくのか要注目だ。

スポルティングCPは楽な相手ではないが、プレミアとヨーロッパリーグの2冠となれば言うことなしのシーズンとなる。リーグ戦での出番が限られている冨安にとってもアピールの機会となるため、出来る限り上を目指したいところだ。

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