W杯チケット価格高騰の批判に応えたFIFAが“お手頃”チケット販売を発表、しかし全体の2%未満という少なさに再び炎上「見せかけ」「茶番」

チケット価格高騰が問題視される北中米W杯 Photo/Getty Images

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チケット価格高騰が問題となるW杯

いよいよ半年後に迫った北中米W杯だが、チケット価格の高騰が論議を呼んでいる。決勝戦の最低価格は4185ドル(約65万円)であると発表されたが、これは前回のカタールW杯の約7倍の価格にあたり、さすがに高すぎると批判が相次いだ。

批判を受けてのことだろうか、FIFAは新たに「サポーター・エントリー」というカテゴリーのチケットを販売することを発表した。価格は60ドル(約9200円)とお手頃だ。参加国の各サッカー協会に割り当てられるチケットの10%が対象となる。『BBC』によれば、FIFA関係者が「我々はフィードバックに耳を傾けた。この新しいカテゴリーは正しい判断だ」と語ったという。

しかし、英タブロイド紙『THE Sun』は「何か落とし穴があるのだろうか。もちろんあるよ、FIFAのことだし」と皮肉たっぷりに報じ、実際に何枚のチケットが試合ごとに割り当てられるのかを試算している。
正確な数字ではないと前置きされているが、イングランド対クロアチア戦でイングランドファンに向けたサポーター・エントリー席は400〜450席、ガーナ戦では388席、グループ最終戦のパナマ戦では480席が予定されている。これは全体の2%未満にすぎないという。

同紙によれば、ファンの反応は「見せかけの行為」「茶番」「冗談」といったものだという。もちろん何もないよりはましだが、新カテゴリーのお手頃チケットがファンを納得させるものであるかといえば、やはり疑問が残るようだ。

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