三笘、マック・アリスター、トロサールら補強大当たりで怒涛の“32ゴール” ブライトンに見える欧州への道

高い攻撃性を誇る現在のブライトン photo/Getty Images

マンUをも上回る得点数

6位リヴァプールとは僅か1ポイント差。日本代表FW三笘薫の所属するブライトンには、来季の欧州カップ戦出場権を狙うチャンスがある。

やはり大きいのは補強のヒットだろう。もちろん三笘もその1人で、ベルギーのロイヤル・ユニオン・サン・ジロワーズへのレンタル移籍を経て今ではブライトンの切り込み隊長だ。

アルゼンチン代表の主力としてFIFAワールドカップ・カタール大会制覇に貢献したMFアレクシス・マック・アリスターも、ブライトンは2019年の時点で確保。その後はボカ・ジュニアーズへのレンタル移籍なども経て、チームの主力となった。
データサイト『WhoScored』は、チームスタイルに合う選手をスカウトしてくるのが上手いと補強術を称える。狙うのはビッグクラブがまだ気付いていない有望株だ。三笘はこの条件に合った選手で、ブライトンの攻撃的なサッカーにも合っている。当時から人気のある選手ではあったが、ベルギー代表でも主力となりつつあるMFレアンドロ・トロサールもそうだろう。

DFマルク・ククレジャ(→チェルシー)、ベン・ホワイト(→アーセナル)などビッグクラブへ高額な移籍金で選手を送り出しているのも特長的で、ここ最近は選手獲得も売却も上手くいっている。中堅クラブとしては理想的な形と言えるか。

今季途中には指揮官グレアム・ポッターがチェルシーに引き抜かれてしまったが、ロベルト・デ・ゼルビに代わっても問題なしだ。ここまで32ゴールをリーグ戦で奪っているが、これは4位につけているマンチェスター・ユナイテッドより多い(27ゴール)。

プレミア創設以降では初めてとなる1部昇格を決めた2016-17シーズンより、ブライトンは懸命な戦いでプレミア残留を続けてきた。2017-18シーズンは15位、2018-19シーズンは17位、2019-20シーズンは15位、2020-21シーズンは16位と降格の不安もあるシーズンが続いたものの、昨季ついに9位入り。今季はさらに上を目指せそうな勢いで、欧州カップ戦出場権獲得は1つの夢と言える。

同サイトは市場でも注目を集め始めているマック・アリスターと三笘に関しては引き抜きの心配があると伝えているが、ここまでくれば欧州カップ戦出場権が欲しい。クラブは確実に上昇気流に乗っており、三笘にとっても最適な移籍先だったと言えそうだ。

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