現行契約は今シーズン限り マンUで燻るリンガードは夏の移籍市場でどこへ行く

今夏のマンU退団が濃厚となっているリンガード photo/Getty Images

イタリア方面からの関心が

マンチェスター・ユナイテッドで彼は再び重要な存在となる。開幕には多くの人がそう信じていたはずだが、MFジェシー・リンガードの2021-22シーズンは厳しいものとなっている。昨季はウェストハム・ユナイテッドへのレンタル移籍で調子を取り戻したようにも思えたが、彼はもう赤い悪魔で輝けないのか。

今季はここまでプレミアリーグでの出場が13試合のみ。大きな期待を背負ってマンUへと帰還を果たしたはずのリンガードだが、その現状は厳しいと言わざるを得ないだろう。オーレ・グンナー・スールシャール前監督の下で思ったほど出場機会が伸びず、その後就任したラルフ・ラングニック監督のチームでも出番はほとんどない。直近のリーグ戦3試合におけるプレイタイムが“ゼロ”ということからも、彼の立場がいかに難しくなっているかは窺い知ることができるだろう。

そういった状況となっているだけに、リンガードとマンUの関係は今季限りとなることが濃厚だ。現行契約が今年6月いっぱいで満了を迎えることもあって、同選手にはかねてより移籍の噂が浮上中。今季終了後の退団は既定路線と伝える現地メディアも多い。

そんなリンガードだが、退団となれば彼は果たしてどこへ向かうのか。昨季プレイしたウェストハムも興味を抱いているようだが、現在はイタリア方面でも同選手の人気は高まっているという。英『Daily Mirror』によると、現時点でリンガードの獲得に興味を示しているセリエAクラブは3つ。ユヴェントス、ACミラン、ASローマだ。

パウロ・ディバラの退団が濃厚となっているユヴェントス、ブラヒム・ディアスと並行して起用できる攻撃的MFを求めるミラン、そしてリンガードの恩師とも言えるジョゼ・モウリーニョ監督が率いるローマ。いずれのクラブも加入となればリンガードには多くの出場機会を与えることだろう。ウェストハムも含め、どの選択肢を取っても彼にとってそこまで悪い状況とはならないはずだが、はたしてリンガードは夏にどのような決断を下すこととなるのだろうか。まだ今後どうなるかはわからないが、その動向には注目しておきたい。

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