3日より、カタールでU-17ワールドカップがスタートした。A代表の方は苦戦しているところもあるが、今回のU-17W杯にはイタリア代表も参戦。グループステージ初戦では開催国のカタールを1-0で撃破している。
 
そのメンバーで注目したいのが、ドイツのドルトムントに在籍するMFサムエレ・イナシオとDFルカ・レッジャーニの2人だ。イナシオはアタランタの下部組織を経て昨年にドルトムント入りし、レッジャーニはサッスオーロの下部組織を経て昨年ドルトムント入り。カタール戦でレッジャーニに出番はなかったが、イナシオは先発から決勝点を挙げている。
 
イングランドのWBAからDFアミヘレ・イドリサ、フランスのスタッド・ランスからDFジャン・マンブクも選出されているが、U-17イタリアはほとんどの選手が国内クラブから選出されている。国外組は貴重であり、その中でもドルトムントに在籍するイナシオとレッジャーニはこの世代の中心だ。
今回レッジャーニが伊『Gazzetta dello Sport』のインタビューに答えているが、主にセンターバックをこなすレッジャーニはインテルDFアレッサンドロ・バストーニを憧れの選手に挙げていて、今大会で爪痕を残したいと意気込む。
「僕たちは良いトレーニングを積んできたし、良いチームだと思っている。多くのことを達成できるだろう。(A代表の)2014W杯を覚えているか?何も覚えていないよ。幼すぎたから。でもイタリア代表のユニフォームを着てこうした大会に出場できるのは誰もが夢見ていることだし、僕にとっても特別な名誉だ」
「個人的にはビルドアップの部分に自信があって、ヘディングも得意だ。改善点としてはフィジカル面だね。筋肉量を増やさないといけないし、スピードも向上させられると思う。子供の頃憧れてきたのはボヌッチで、彼のボール捌きが好きだった。今ならバストーニだ。彼は若いけど、イタリア代表の主力DFであり、イタリア最高のDFの1人だと思う。クラブでの夢はドルトムントのトップチームでプレイすることにある。あの素晴らしい雰囲気のスタジアムでプレイできる目標へ向かって努力しているよ」
若手育成にも長けるドルトムントでイナシオとレッジャーニがどう成長するのか。イタリアサッカー界にとっても1つの注目点で、ドルトムントの主力DFとなれればアズーリのセンターバック1番手候補にもなってくるだろう。