ヤマルがスペイン代表を選んだのは間違い!? モロッコの英雄が語る「彼がスペイン人から受ける愛情は、モロッコ人から受ける愛情と同じには決してならない」

スペイン生まれだが、モロッコにルーツがあるヤマル Photo/Getty Images

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モロッコ国籍も持つヤマル

複数国籍が当たり前となっている欧州では、どの国の代表選手になるかは時に悩ましい選択となる。強豪国の一員となればタイトルを獲得できるかもしれないが、同時に競争率は高くなる。一方で代表に選ばれるため、あるいは自身のルーツにリスペクトを示すために、ルーツのある国の代表を選択するケースもある。

若くしてスペイン代表に名を連ねるラミン・ヤマルも、そんな1人かもしれない。モロッコ人の父と赤道ギニア人の母を持つヤマルは、スペイン以外の代表を選択することもできた。

かつてラ・リーガでも活躍したモロッコの英雄ムスタファ・ハッジ氏は『Al Arabiya Sports』に対し、ヤマルがモロッコを選ばなかったのは残念だと語っている。
「ラミン・ヤマルはスペイン代表としてプレイしているが、彼がスペイン人から受ける愛情は、モロッコ人から受ける愛情と同じには決してならないだろう。ラミン・ヤマルがモロッコを選ばなかったのは本当に残念だし、もし選んでいたら状況は違っていただろう」

「最近スペインの新聞で読んだのだが、一部の記者は『ペドリはいる。ヤマルも欲しい。でも、ペドリほどヤマルは欲しくない』と言っていたのは残念だった。つまり、これは間違った選択だったということだ」

「彼にはモロッコ代表としてプレイしてほしかった。ラミン・ヤマルは、たとえスペイン代表としてプレイしていたとしても、いつまでもモロッコ人であり続けるだろう」

ペドリのように両親もスペイン人である選手とヤマルとでは、ファンからの愛情に差が出てしまうことをハッジ氏は危惧した。しかしバルセロナ生まれのヤマルがどれだけモロッコにアイデンティティを感じているかは、他人にはわからないことかもしれない。

ヤマルはモロッコ代表監督ワリド・レグラギから勧誘を受けたことがある。しかし、最終的にはスペイン代表を選択している。

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