10月以降はスコアポイント0の堂安律 現地紙はフランクフルト守備陣の脆弱性を原因として指摘

フランクフルトの堂安律 photo/Getty Images

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攻撃に絡む回数が減少

シーズン開幕当初、フランクフルトの堂安律は絶好調だった。新天地での初の公式戦となった8月17日(現地時間)のエンガースとのDFBポカール1回戦で2ゴールを決めると、ブンデスリーガでも第2節ホッフェンハイム戦で2ゴール1アシスト。9月末までに公式戦9試合で4ゴール4アシストを記録していた。

しかし、その勢いは10月に入ると急に失速してしまう。10月4日のブンデスリーガ第6節バイエルン・ミュンヘン戦以降、堂安はゴールもアシストも記録していない。10月28日に行われたボルシア・ドルトムントとのDFBポカール2回戦ではPK戦でシュートを失敗してしまうなど、その調子は明らかに下降線を辿っている。

こうした堂安の現状について、ドイツ紙『Bild』は堂安個人ではなくチーム全体の問題の表れだと指摘している。
「ドウアンは、もう長いこと彼の得意とする右サイドの攻撃的なポジションではなく、そこよりも後ろの位置でプレイしていて、それによって守備に関する仕事に以前よりも多く関わっている。それゆえ、彼が自身の強みを発揮できる攻撃の場面に顔を出す回数が減ってしまっていることは、フランクフルトのチームスタッフも認めている」

「既に公式戦14試合で31失点もしている不安定な守備陣を立て直すために、ディノ・トップメラー監督は4バックではなく5バックシステムを採用するようになっている。そして堂安はこの変更に影響を受けている。今の彼はサイドレーンを上下動するだけの選手になっていて、攻撃面での関りが少なくなっている」

フランクフルトは4日にUEFAチャンピオンズリーグ(CL)リーグフェーズ第4節でナポリと対戦する。堂安の活躍に期待が集まるが、フランクフルトは第2節アトレティコ・マドリード戦(1-5)、第3節リヴァプール戦(1-5)でともに大量失点で敗れている。そのため、まずは失点しないことがナポリ戦でのキーポイントであり、堂安が攻撃面で存在感を発揮する回数はそれほど多くないかもしれない。

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