今夏の大量補強も、なぜサンダーランドは分裂しなかったのか 昨季から出番大幅減も、チームをまとめる2人のリーダーの存在

プレミアで快進撃を見せるサンダーランド photo/Getty Images

続きを見る

今夏に14人もの新戦力を獲得している

イングランド2部からプレミアリーグへの昇格を決めたチームが移籍市場で新戦力を大量に獲得し、それが原因でチームバランスが乱れてしまうケースは過去にもあった。

今季よりプレミアに昇格したサンダーランドも、同じ問題を抱える可能性があった。今夏にはMFグラニト・ジャカやFWシモン・アディングラなど実に14人もの新戦力を獲得していて、昇格を果たした昨季からチームの顔ぶれは大きく変わっている。

しかし、サンダーランドはここまで5勝3分2敗と見事なスタートを切っている。英『The Guardian』は上手くいっている理由にDFルーク・オニエンとMFダン・ニールの存在を挙げる。
2人は昨季までチームのリーダーであり、試合では中盤に入るニールがキャプテンマークを巻いてきた。リーグ戦44試合に出場していて、ニールのリーダーシップはサンダーランドの昇格に欠かせないものだったのだ。

しかし今夏にはレヴァークーゼンからジャカが加わり、キャプテンマークはジャカの手に渡っている。さらにノア・サディキも中盤に加わり、今季ニールはプレミアリーグで2試合しか出場していない。それも途中出場から1分ずつプレイしただけだ。

出番が減っているのはオニエンも同じで、ここまで出番はゼロだ。本来であればフラストレーションの溜まるところだが、同メディアはオニエンとニールが古参と新参が分裂しないようロッカールームでバランスを取っていると姿勢を称賛している。

指揮官のレジス・ル・ブリは「選手たちがフラストレーションを感じるのは当然だ。それでもチームが勝利すれば喜ぶし、ロッカールームは実にポジティブだ。14人の新加入選手がいるが、彼らもまるで2、3シーズン前からチームにいるかのようだ」とチームの現状について語っている。

ここまでは大量の新戦力補強が上手くいっていて、第一目標である残留に近づいている。大量の補強はリスクもあったが、サンダーランドの場合は成功と言えそうだ。



記事一覧(新着順)

電子マガジン「ザ・ワールド」No.310 新生レアル徹底解剖

雑誌の詳細を見る

注目キーワード

CATEGORY:海外サッカー

注目タグ一覧

人気記事ランキング

LIFESTYLE

INFORMATION

記事アーカイブ