目指すべきはベンゼマやケイン? 鹿島アントラーズで“万能性”を示す鈴木優磨の持つポテンシャル

プレイのバリエーションが豊富な鈴木優磨 photo/Getty images

ピカイチだ

直近のリーグ戦では横浜F・マリノスに0-3と敗れた鹿島アントラーズだが、開幕から6勝2敗と勝ち点18ポイントを稼いでおり、8試合を消化したチームの中では最も順位の高いチームである。攻守に安定しており、スタメン11人の個のレベルが高いチームだ。個の能力の高さでいえば、鈴木優磨が上田綺世と共に頭一つ抜けている。

前所属クラブはベルギーのシント・トロイデンであり、20-21シーズンにはシーズンで17ゴールと記録を作っている。その後、ステップアップのために移籍を考えるも上手くいかずに残留。今冬の移籍市場で古巣である鹿島に復帰している。

そんな鈴木の強みは万能性だ。FWの登録の選手だが、試合の中では前線以外にもサイドや中盤に顔を出して攻守に安定感をもたらすことができる。正確なポジショニングと賢さ、そのポジションにあった技術の高さ、例えばサイドに流れればクロス精度などを求められるが、それをすべて高水準で備えており、今季の鹿島を支えている。F・マリノス戦では鈴木のクロスにアルトゥール・カイキが合わせるシーンも見られた。守備での献身性の彼の強みの一つであり、鈴木の復帰がなければ今季の鹿島は今の順位にいないだろう。

ベルギーで一度海外を経験している鈴木だが、まだ25歳と若い。この万能性のスタイルを持つ選手は少なく、より得点を奪えるようになればレアル・マドリードのカリム・ベンゼマやトッテナムのハリー・ケインのような選手になれるだろう。

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