アーセナル行きは早すぎたのか ミランで花開いたテクニシャンの才能

アーセナルでプレイしていた頃のベナセル(左) photo/Getty Images

プレミアよりセリエAが合っていたのか

アーセナルの目の付け所は良かったのだが、少々早すぎたのだろうか。現在ミランでブレイクしている22歳のアルジェリア代表MFイスマエル・べナセルはかつてアーセナルに所属していた選手だった。

べナセルは2015年にアーセナルと契約を結び、実際にトップチームでプレイしたこともある。しかし、若かったべナセルにとってイングランドでの生活やサッカーは簡単なものではなかった。

その後2017年にイタリアのエンポリに完全移籍し、2019年にはミランへステップアップ。そこでようやく才能が花開くことになった。
英『Football London』によると、べナセルはアーセナルのトップチームでプレイした際に強烈なプレッシャーを感じたと振り返っている。才能は確かだったようだが、まだトップチームで活躍する準備は整っていなかったのだろう。

「カップ戦のシェフィールド戦でチャンスが来た。チェンバレンが負傷し、ウォルコットも負傷した。そこでヴェンゲルは僕を入れた。問題はフロントスリーの左に置かれたことで、僕はその役割をしたことがなかった。クレイジーなプレッシャーを感じたし、いくつかボールのロストもあった。その後起用されなくなったけど、後悔はない。エジルやカソルラといった重要な選手たちとトレーニング出来たからね。クラブとは4年の契約があったけど、僕を本当に求めてくれるクラブへ行った。エンポリのことはよく知らなかったけど、プレミアリーグからセリエBへ向かうことを受け入れたんだ。最も僕をほしがってくれたクラブだったからね」

結果的にイタリア行きは正解となり、今では世界が注目するセントラルMFへと成長した。ミランの首位キープにも大きく貢献しており、中盤からボールを運べるテクニックは非常に効果的だ。

アーセナルサポーターとしては少しばかり複雑かもしれないが、プレミアよりセリエAの環境が合っていたのかもしれない。

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