数年前まで“大工”だった男が再び大仕事 2ndレグへ望みを繋いだユーヴェ

セビージャ戦で劇的な同点ゴールを決めたガッティ photo/Getty Images

ラストプレイで決めた劇的弾

ユヴェントスは11日、ヨーロッパリーグ・準決勝1stレグでセビージャと対戦し、1–1のドローで試合を終えた。

ホームでの戦いながら26分に先制点を許し、苦しい展開となったユヴェントス。ハーフタイムに2枚替えを敢行するなど、時間が経つにつれてボールを支配する時間帯も増えるが、なかなかゴールを奪うまでには至らない。そのままただただ時間だけが過ぎていき、ユヴェントスが重要なホームでの1stレグを落とすかに思われた。

しかし、そんな窮地に陥るチームを救ったのがDFフェデリコ・ガッティだ。数年前まで、大工やレンガ職人の仕事をこなしながらアマチュアクラブでプレイしていた同選手だが、主将レオナルド・ボヌッチの負傷により61分からピッチに立つと、後半アディショナルタイムに大仕事をやってのける。CKの流れから、ポール・ポグバの折り返しを頭で押し込み、ラストプレイで試合を振り出しに戻した。
ガッティは4月13日に行われたスポルティングとのEL・準々決勝1stレグ(1-0)でも値千金のゴールを決め、チームを先勝へ導いていた。そんな苦労人が再びユヴェントスのヒーローとなり、2ndレグへ望みを繋いでみせたのだ。

ただ、ユヴェントスは敵地で行われる2ndレグへ向けて、改めて気を引き締めならない。なぜなら、セビージャは準々決勝でマンチェスター・ユナイテッドを相手に、ホームでの2ndレグで3-0の快勝を収め、次のステージへコマを進めたからだ。現在リーガ・エスパニョーラで11位と、今季リーグ戦では苦戦を強いられているセビージャだが、最多優勝を誇るEL巧者ぶりは伊達ではない。はたして、ユヴェントスは2ndレグで勝利を収め、決勝の舞台に立つことができるのか。

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