鎌田大地がバルサへ行けばどうなる? “MF4枚起用”の中で生まれるガビ、ペドリとの競争

フランクフルトで大きく成長した鎌田 photo/Getty Images

デ・ヨングやペドリらとの共闘は魅力的

最近は、フランクフルトに所属する日本代表MF鎌田大地の去就を巡る話題が目立つ。ポルトガルの名門ベンフィカが興味との話題もあれば、スペイン『Mundo Deportivo』はあのバルセロナも関心を示していると取り上げる。

昨季はフランクフルトのヨーロッパリーグ制覇に貢献するなど、ブンデスリーガを代表するチャンスメイカーとなっている鎌田の評価は高い。

日本のサッカーファンとしてはバルセロナで日本人選手がプレイするのは1つの夢と言えるはずで、鎌田が移籍となれば大きな話題となるに違いない。気になるのは、バルセロナが鎌田をどうプランに組み込むかだ。
フランクフルトではトップ下、ボランチなどを担当してきたが、バルセロナでアンカー起用は考えづらいか。ここはレアル・ソシエダMFマルティン・スビメンディ獲得が噂されるなど、このポジションのスペシャリストと呼べる選手をセルヒオ・ブスケッツの後継者に選んでくるだろう。

『Football Espana』が注目したのは、ここ最近の指揮官シャビ・エルナンデスの起用法だ。バルセロナは今年に入ってから国内リーグでアトレティコ・マドリード、スーペルコパ・デ・エスパーニャ決勝でレアル・マドリード、スペイン国王杯・準々決勝でソシエダと、強敵との対戦が続いているが、シャビはここでMFの選手を4枚スタメンへ送り出している。

前述の3試合ではブスケッツ、フレンキー・デ・ヨング、ガビ、ペドリを先発させており、ガビやペドリを高い位置へ押し出す起用法も1つのパターンとなってきた。

例えばアトレティコ戦ではベンチにフェラン・トーレス、ハフィーニャ、メンフィス・デパイ(すでにアトレティコへ移籍)といったウイングを担当できる選手がいたが、シャビはFWの選手としてウスマン・デンベレとアンス・ファティの2枚だけを先発させている。

続くレアル戦ではファティに代わってロベルト・レヴァンドフスキが最前線に入り、右にデンベレが起用されたが、このゲームではファティ、フェラン・トーレス、デパイ、ハフィーニャがベンチスタートとなっている。

今後もスタメンにMFを4枚並べるならば、ガビとペドリの位置に鎌田の起用も計算できる。若きスペイン代表MF2人とのポジション争いは過酷だが、鎌田はトップ下からワイドな位置に流れてのプレイも可能だ。インサイドハーフにも入れるため、MF陣のバックアッパーとしては計算しやすいか。いずれにしてもスタメン確約とはならないかもしれないが、デ・ヨングやペドリらとの連携は是非とも見てみたいものだ。

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