チェルシーの給与ランキングに変動の兆し 若手育成に力を入れた成果がマウントとの新契約に表れるのか

マウントの給与はどれだけ上がるのか photo/Getty Images

近年は若手が躍動するチェルシー

今季プレミアリーグで3位フィニッシュとなったチェルシーは、FA杯やカラバオ杯でも準優勝を果たし、悪くないシーズンを送った。そんな今季の好成績に貢献した選手は誰かと聞かれた時、真っ先に挙がるのは恐らくメイソン・マウントの名ではないだろうか。

マウントは今季リーグ戦32試合に出場し、11ゴール10アシストを記録。チームの得点王兼アシスト王であり、この23歳にとってキャリアハイとなる数字を残した。

最終節のワトフォード戦終了後にはクラブ年間最優秀選手にも選出されており、マウントは2年連続でこの賞を獲得。チェルシーユースからトップチームに上がり、今やチェルシーにとってなくてはならない存在にまで成長した。

しかし現在のマウントの給与は活躍に見合っているとは言い難い。米『spotrac』によれば、ロメル・ルカクやエンゴロ・カンテ、ティモ・ヴェルナーといった選手たちがチームトップクラスの給与を受け取っている中、マウントの給与はチーム16番目となる週給8万ポンドに留まっているようだ。

チェルシーは現在ロシアのウクライナ侵攻の影響で政府制裁を受けているため、選手との契約などを自由に結ぶことができないが、新オーナーのクラブ買収が正式に完了し次第マウントに新契約のオファーを出すようだと、英『The Mirror』は報じている。

そのオファー額は現在の2倍以上になるようで、マウントはチェルシーでトップ5の待遇を受けることが予想される。今季の活躍を考慮すれば当然の扱いだが、クラブきっての生え抜きスターであることを考えれば、もっと早くに高待遇の契約延長オファーを提示していてもよかったくらいだ。

現在は他のチームから獲得してきた選手がチームトップの給与を得ているチェルシーだが、将来的にはリース・ジェームズやカラム・ハドソン・オドイ、ルベン・ロフタス・チーク、トレヴォ・チャロバーなどの下部組織出身選手たちが、マウントに続いてチームトップクラスの待遇を受けられるようになると理想的だ。

これまでは金満クラブと揶揄されることも多かったチェルシーだが、若手育成に力を入れきた成果がこんな形でも表れるようになった。

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