ゴール数でいえばメッシだが、精度は…… 近年で最も優れたセットプレイのキッカーは誰?

近年最もフリーキックからゴールを決めているメッシ photo/Getty images

優秀なキッカーがたくさんいる

コーナーキックやフリーキックでのセットプレイからゴールが生まれることは多く、各チームでは優秀なキッカーが重宝されている。現状ではリヴァプールのトレント・アレクサンダー・アーノルドやサウサンプトンのジェイムズ・ウォード・プラウズあたりがキックの名手として知られている。

英『The Athletic』の集計によると、2016-17シーズンから現在にかけて最も直接フリーキックを沈めているのは、22本でパリ・サンジェルマンのリオネル・メッシのようだ。次に前述した11本のセインツのウォード・プラウズが続き、サレルニターナのシモーネ・ヴェルディ、インテルのアレクサンダル・コラロフ、レアル・ベティスのナビル・フェキルが8本で3位タイとなっている。

さすがは神の子メッシといえる数字だが、200本蹴って22本であり、確率でいえば10%をわずかに上回るが、そこまで高い数字ではない。他の選手でいえば、ウォード・プラウズが70本中11本の14%、ヴェルディは63本中8本の11%、コラロフも同じく63本中8本の11%、フェキルは59本中8本の12%と明らかにメッシは試行回数が多い。

メッシはバルセロナやパリ・サンジェルマンと所属クラブがそのリーグでトップクラスの実力を持ったチームであり、長い時間主導権を握ることでファウルを受ける回数が多いのだろう。メッシ自身も突破力は魅力的であり、ファウルでしか止められないなんてこともある。

その点、ウォード・プラウズは試行回数70本とメッシの約三分の一で11本を決めている。やや想像上の話にはなるが、彼がメッシと同じ試行回数200回を蹴ることができれば、単純計算で約3倍の数字になる。また、同紙の統計によると、16-17シーズンから放った70本のフリーキックのうち、53%が枠を捉えているようで、彼のキック精度の高さがうかがえる。

シティのジョゼップ・グアルディオラに「今まで見た中で最も優秀なキッカー」と称賛されたウォード・プラウズ。その実力は統計でも出ており、彼を超えるキッカーはそう出てこないだろう。

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