父親との懸命な練習の成果 両利きの利点を語る元シティのクリシー氏。チェルキの持つ才能を絶賛

マンチェスター・シティのチェルキ photo/Getty Images

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22歳の両利きMF

プレミアリーグのマンチェスター・シティに所属するラヤン・チェルキ。

今夏の移籍市場ではリーグ1のリヨンからやってきたアタッカーで、背番号はエヴァートンへ移籍したジャック・グリーリッシュの10番が与えられた。

今季の序盤戦は怪我で欠場していたが、復帰後は徐々に出場機会を伸ばしており、直近の公式戦3試合、スウォンジー戦、ボーンマス戦、ドルトムント戦のすべての試合でゴール、もしくはアシストを記録している。
今季のシティはアーリング・ハーランドに得点の多くを依存しており、チェルキのような得点力のある選手は貴重な存在だ。

そんなチェルキの強みは、やはり両利きであることだろう。利き足は右とされているが、カラバオ杯スウォンジー戦でのゴールは逆足の左から生まれている。

『The Athletic』では元シティの選手で、2024年のオリンピックではフランス代表のアシスタントコーチを務めたガエル・クリシー氏が両利きの強みを語っている。

「(両利きは)ボールを持っているときに弱点がないということです。例えば私がフルバック(SB)として(右利きの)アーロン・レノンと対戦するなら、ラインを閉じて彼を左側に追い込む。彼の左足が弱点だとわかっていたからだ。そういった1対1の局面はコントロールすることができる。相手は居心地が悪くなれば、必ずアウトサイドに戻ろうとするからだ」

「ラヤン(・チェルキ)のような両利きの選手はワイドに追い込んでも、そのままワイドに行く。これはインサイドでも同様。密着してもターンでかわされ、2対1の有利な状況でも決定的なパスを出されてしまう。彼がそれほど速くないという点は(守備をする側からすれば)神に感謝するね。才能という点では、彼ほどの選手を見たことがない」

チェルキが逆足である左を鍛えるようになったのは、父親の影響があったという。幼いころから懸命に練習を重ね、今の精度を身に着けた。

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