昨季までドイツの“6部”にいた大型FWがマインツで掴んだチャンス 6部では30戦50ゴールと大爆発した点取り屋

ブンデスリーガデビューを果たしたファビオ・モレノ(左) photo/Getty Images

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予想もつかないキャリアアップ

昨季はブンデスリーガで6位と躍進したものの、今季は開幕から絶不調で最下位に沈むマインツ。今夏にエースだったFWヨナタン・ブルカルトをフランクフルトへ売却するなど苦しいチーム事情の中、前線で思わぬプレイヤーがチャンスを掴んだ。

今夏にガウ・オーダーンハイムからマインツのセカンドチームに加入した25歳の大型FWファビオ・モレノだ。

ガウ・オーダーンハイムはドイツ6部となる地域リーグの『フェアバンデスリーガ』に所属しているチームで、モレノは昨季までそこでプレイしていた。
その前は5部のオーバーリーガに所属するリーラジンゲンでプレイしていて、ほぼ無名の選手と言っていいだろう。ただ、昨季ガウ・オーダーンハイムで残した成績は見事だ。6部リーグとはいえ、モレノは30試合で50ゴールを奪っている。

6部での通算成績は88試合104ゴール17アシストとなっていて、昨季は6部の得点王にも輝いた。その実績から、マインツは今夏にモレノと契約を結ぶことになった。

基本はセカンドチームでのプレイとなっていて、マインツのセカンドチームは4部となるレギオナルリーガ・ズュートウェストに所属している。そこでもモレノは結果を出していて、ここまで16試合で9ゴールを記録。チームも3位と上位争いに絡んでいる。

そこでの活躍もあり、11月よりトップチームに入る機会が増えた。UEFAカンファレンスリーグのレフ・ポズナン戦、サムスンスポル戦では途中出場、さらに今月5日に行われたブンデスリーガ第13節のボルシアMG戦では77分間もプレイタイムが与えられた。

ブンデスリーガ公式も驚きのキャリアと取り上げていて、本人も「夢のようだ。なかなか状況を完璧に理解することは出来なさそうだよ」とトップチームデビューを喜んでいる。

チーム事情が苦しいから出番が巡ってきたとも言えるが、モレノはチャンスを掴めるだろうか。後半戦もどこかで出番がやってくるかもしれない。

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