工藤壮人も背負った“19番”着用でさらなる飛躍を 柏で成長するパリ五輪世代のストライカー

湘南戦では上々のパフォーマンスを披露した細谷 photo/Getty Images

開幕戦では上々のパフォーマンス

昨季も1年を通してチームの前線で奮闘を見せてくれたが、柏レイソルの次世代ストライカーは今季もう一皮剥けた姿を見せてくれるだろうか。頭角を現すことに成功した2021年を経て、今後のさらなる成長に期待がかかるのはFW細谷真大(20)だ。

下部組織出身FWとして柏サポーターからの期待を一身に受け、2022年での大ブレイクを目指す細谷。昨季リーグ戦28試合に出場した経験を活かしつつ、今季の彼がさらなる飛躍を遂げることを待ちわびている人は多いだろう。期待の若手からチームの主力へ。細谷にとって、今季はそんな進化も期待されるシーズンと言えよう。

そんな重要な1年が始まる細谷。だが、プレッシャーも掛かるなかで彼は開幕から頼もしい姿を見せてくれている。19日に行われた明治安田生命J1リーグ・第1節の湘南ベルマーレ戦(○2-0)にて、同選手はフル出場でチームの勝利に貢献。得点やアシストこそなかったものの、前線で効果的な動きを繰り返す姿は何度も見てとれた。複数の相手DFに身体を寄せられても倒れないボールキープに加えて、攻撃から守備への切り替えの早さなど……。多くの部分が昨季より洗練されていた印象は強い。
それでいて、きちんとストライカーとしても狙っているところは狙っている。特に印象的だったのは86分にマテウス・サヴィオがPA外からロングシュートを放ったシーンで、細谷は相手GKがそのシュートを弾いたところにしっかりと詰めていた。得点にこそ繋がらなかったが、そのゴールに対する意識の高さは称賛に値するものだったと言っていい。

今季はユース出身の大先輩である工藤壮人も背負った19番のシャツを身に纏い、さらなる成長を図る細谷。はたして、この20歳FWは偉大な先輩たちに続いていくことができるのだろうか。柏で輝くパリ五輪世代のストライカーからは今後も目が離せない。

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