“ウクライナのネイマール”と評される男の登場 若きテクニシャンに集まる視線

シャフタール・ドネツクでプレイするムドリク photo/Getty Images

左サイドから仕掛ける独特なドリブルは面白い

まだA代表でのプレイ経験はないが、今ウクライナで注目を集めている若者がいる。

国内の名門シャフタール・ドネツクでプレイする20歳のFWムィハーイロ・ムドリクだ。

まだまだ線の細い選手ではあるが、左サイドから積極的に仕掛けるドリブルはテクニックに加えてアイディアもあって面白い。今季は全コンペティション合わせて2得点9アシストの成績を残しており、仏『Foot Mercato』はこの逸材を「ウクライナのネイマール」と呼ぶ。
今季はチャンピオンズリーグ・グループステージでレアル・マドリード相手にもプレイし、何度か相手の意表を突くドリブル突破でレアル守備陣を苦しめていた。足の裏を巧みに使ったり、左サイドから中にカットインしたり、やや挑発的にも思えるドリブルのタッチがネイマール風と評される理由だ。

ウクライナといえば今夏のEURO2020にも出場していたが、チームには昨季セリエAで12アシストを決めたアタランタ所属MFルスラン・マリノフスキーやベテランのMFアンドリー・ヤルモレンコ、マンチェスター・シティで長く経験を積んでいる25歳のMFオレクサンドル・ジンチェンコ、19歳ながら代表に定着するディナモ・キエフ所属センターバックのイリア・ザバルニーなど、興味深い実力者は揃っている。

来年のワールドカップ・カタール大会へ向けた欧州予選ではグループ2位に入り、3月よりプレイオフを戦うことになっている。厳しい戦いだが、カタール大会への切符を掴めればウクライナのネイマールことムドリクもワールドカップに参戦できるかもしれない。

ウクライナから出てきたアタッカーとしては珍しいタイプとも言えるが、ネイマール風アタッカーとして5大リーグでもブレイクするのか。今後ムドリクを見る機会があれば、その独特なタッチに注目だ。

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