アウベス、ラーム、カンセロ、アラバ……《ペップ史上最強サイドバック》は誰だ

バルサで大活躍したアウベス photo/Getty Images

どのチームでもサイドバックにこだわってきた

現在マンチェスター・シティを指揮するジョゼップ・グアルディオラは近年のサッカー界に多くの革命をもたらしてきたが、中でもこだわってきたのがサイドバックだ。

サイドバックを内側に入れるアイディアなど、グアルディオラが求めるタスクは難解だ。これまでの監督生活でもサイドバックの人選にはこだわりを見せており、それによってサイドバックに求められる役割も変わってきた。もう単純にサイドを上下動するだけが仕事ではないのだ。

現在のマンCではジョアン・カンセロが攻撃型サイドバックとして完成の時を迎えているが、英『Manchester Evening News』も過去にグアルディオラが指導してきたサイドバックたちと比較している。グアルディオラの監督生活でNo.1サイドバックは誰だろうか。
バルセロナではご存知ダニエウ・アウベスだ。右サイドバックながら敵陣ペナルティエリアまで顔を出すアウベスは、グアルディオラが指導してきた中で最も攻撃性の高いサイドバックと言っていいだろう。

運動量も豊富で、ブラジル人選手らしくテクニックも高い。ポゼッションサッカーには欠かせぬ人材だった。敵を欺くダーティーなところも魅力か。

マンCで評価を伸ばすカンセロ photo/Getty Images

いずれもワールドクラスの実力者

バイエルンではグアルディオラがクレバーと評したフィリップ・ラームがいた。グアルディオラの下では中盤もこなしたが、ラームはそれらの役割をこなすサッカーIQの高さを備えていた。

グアルディオラが複数のポジションにコンバートしてきたジョシュア・キミッヒもそうだろう。サイドバックの位置から攻撃を組み立てるのが当たり前の時代となり、ラームもキミッヒもアウベスとは異なる魅力を持っている。

バイエルンでは左サイドバックにダビド・アラバがいたことも大きかった。バルセロナではエリック・アビダルがいたが、万能性ではアラバのほうが上か。

そして現在指揮するマンCではカンセロ、カイル・ウォーカーらが最優秀候補だ。特に攻撃面での器用さではカンセロが抜け出ており、グアルディオラの下で大きく伸びた。ウォーカーは3バックの右センターバックを任されるなど、爆発的なスピードを活かした守備が評価されている。

いずれもワールドクラスの実力者で、彼らはグアルディオラの成功に欠かせなかった。チームスタイルによっても変わってくるが、No.1サイドバックは誰なのか。カンセロがその議論に割って入るレベルになってきたのは間違いないだろう。

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