セーブだけでなく“足元の技術”にも注目せよ ベテラン守護神こそ好調ナポリの原動力だ

今季ナポリで抜群の安定感を誇っているオスピナ photo/Getty Images

パス成功率は“81.43%”

2021-22シーズン、イタリア・セリエAで快進撃を披露するナポリ。経験豊富なルチアーノ・スパレッティ監督を招聘した南イタリアの名門は、第12節終了時点でリーグテーブルのトップに立っている。ここまでの戦績は10勝2分。その奮闘ぶりは賞賛されて然るべきものだろう。

そんなナポリが披露する快進撃。はたして、その立役者となっているのは誰か。何人か名前を挙げることはできるだろうが、今回注目したいのはチームを最後方で支えるベテラン守護神だ。

そのベテラン守護神とは、今年8月で33歳となったコロンビア代表GKダビド・オスピナ。今季のナポリはここまでリーグ戦で4失点しか喫していない堅守を売りとしているが、それに大きく貢献しているのが彼だ。データサイト『FBref』によると、今季ここまでオスピナが記録しているセーブ率はリーグトップとなる87.5%。クリーンシート達成率も驚異の70%(10試合中7試合)を誇っており、彼は鉄壁の守護神としてナポリの堅守を支える存在となっている。
加えて、オスピナに関して見逃せないのは足元の技術だ。現時点で同選手が記録しているパス成功率は81.43%。オスピナがパス交換に参加することでチームのビルドアップが安定し、ナポリは不用意な失点を未然に防ぐことが可能となっている。カリドゥ・クリバリ以外にも信頼できるボールの出しどころができたのは、ナポリ好調の大きな要因と言って差し支えないだろう。

決して派手な選手でないが、攻守において素晴らしい安定感を見せているオスピナ。開幕こそアレックス・メレトにスタメンの座を譲った同選手だが、彼は今やスパレッティ・ナポリの象徴的な選手となりつつある。はたして、このベテラン守護神の活躍でナポリは今季こそ悲願のスクデットを獲得することができるのか。攻守に多大な貢献を果たすオスピナのプレイにはこれからも注目だ。

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