大迫、古橋に続け 代表にも割って入りたい林大地の挑戦

ベルギーで初ゴールを記録した林大地 photo/Getty Images

献身的な守備は今のFWのトレンドだ

今夏の移籍市場でサガン鳥栖からベルギーのシント・トロイデンへ加入した林大地。東京五輪で活躍した選手の一人であり、最も評価を上げた選手だと言える。当初のFW陣では上田綺世や前田大然らが序列は上であったが、上田の怪我もあり出場機会を得ると献身的な守備やボールへの高い嗅覚を見せ、東京五輪では4試合に出場している。

そして、その活躍が目に留まりベルギーへのステップアップに成功している。日本人が多く在籍しているクラブとはいえ、シュツットガルトの遠藤航やフランクフルトの鎌田大地とこのクラブから更にステップアップしている選手も多く、移籍先としては悪くないだろう。

そんな林だが、先日行われたセルクル・ブルージュ戦で先発デビューを飾った。[5-3-2]と少し守備的なフォーメーションの中でベテランのイロンベ・ムボヨとの2トップとなった。

すると、いきなりビッグチャンスが訪れる。相手GKのミスから敵陣深い位置でボールを受けたムボヨがクロスを供給。林は無人のゴールにシュートを決め、移籍後初ゴールとなった。ラッキーな形ではあったが、こういったゴールは確実に決めておきたい。

その後は相手に押され、守備に追われる時間が多くなっていた。ボールが来たとしても苦しい場面が多く、収めきれなかった印象だ。それでも、献身的な守備は見せており、ゴールも含め悪くない初戦となっただろう。

このようにまずまずなスタートを切った林。シント・トロイデンは昨季降格圏ギリギリでフィニッシュしたように、セルクル・ブルージュ戦のような守備的な試合が多くなることが予想される。そこでどこまで輝けるかが、今季の林の課題だろう。

そこで結果を残せば、フル代表の招集も十分に考えられる。現状では大迫勇也と古橋亨梧の2人がFW競争から抜け出しているが、3人目となれる選手は出てきていない。ワールドカップ・カタール大会まで約1年半と時間はあるが、林はメンバーに割って入れるのか注目だ。

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