カタール行きは実現可能か マンUで成長する19歳FWの運命は

今季はマンUで順調なスタートを切っているグリーンウッドだが photo/Getty Images

まずはクラブで定位置獲得を

FWジェイドン・サンチョやFWクリスティアーノ・ロナウドの獲得が目立つ一方で、マンチェスター・ユナイテッドには大きな成長に期待したいアカデミー出身のストライカーがいる。そのストライカーとは、FWメイソン・グリーンウッド(19)だ。まだ10代の選手ながら、凄まじいスピードで進化を遂げる同選手。2020-21シーズンはセンターフォワードとしても存在感を示しており、彼が今後マンUの前線でどこまで突き抜けた存在となれるかには注目が集まる。

そんなグリーンウッドだが、彼に関してもうひとつ気がかりなのはイングランド代表で生き残れるかどうかだ。今夏のEURO2020でメンバーから漏れてしまっただけに、来年開催されるカタールW杯行きの切符を掴めるかどうかは気になるところ。EURO後一発目となる代表戦でも招集外となっているだけに、現段階ではスリーライオンズにおける彼の未来を心配している人も少なくないだろう。

しかし、ガレス・サウスゲイト監督はある思いから今回グリーンウッドの招集を見送ったのだという。才能は認めているが、今はその能力をクラブで伸ばすとき。指揮官はそう判断したようで、グリーンウッドの招集外に関しては次のように考えを述べている。
「通常、私は21歳以下の選手に関して直接関わることはない。だが、現時点で彼がそのレベルを超えていることは確かだ。その才能を伸ばすためにも、私は彼の代表選手を少しコントロールしたいと考えている。だから、今回彼を招集しなかったんだ」(英『Daily Mirror』より)

今回のイングランド代表には同世代のMFジュード・ベリンガム(18)も招集されているが、現在のグリーンウッドはマンUで正念場を迎えている状況。彼はベリンガムほどクラブでの立ち位置に余裕がないこともあって、サウスゲイト監督は招集を見送ったようだ。まずはクラブで定位置を獲得すべし。そういったメッセージが込められていそうだ。

はたして、マンUが誇るヤングスターは無事クラブで定位置を獲得し、来年開催されるカタールW杯でイングランド代表の一員となることができるのか。現地時間29日に行われたリーグ戦第3節のウォルバーハンプトン戦では3試合連続ゴールとなる決勝点を挙げるなど、その歩みは現時点でこの上なく順調。このパフォーマンスを継続できれば問題なくメンバー入りできるはずだが、19歳のナショナルチームにおける運命はいかに。

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