オレンジ軍団の“司令塔”になるはずだったMF 怪我に苦しめられた31歳の今

若い頃より実力が評価されてきたストロートマン photo/Getty Images

まだ来年のW杯を狙える

怪我でキャリアプランが大きく変わってしまった選手は数多くいるが、若い頃よりゲームメイカーとして期待されていたMFケビン・ストロートマンもその1人だ。

ストロートマンは20歳の頃にはオランダ代表デビューを果たし、クラブの方でも2013年にPSVからイタリアのローマへ移籍するなど非常に順調なキャリアを歩んでいた。

ところが、2013年に膝を負傷。長期離脱することになり、ここから膝の負傷が何度も再発する苦しいキャリアになってしまった。
2013年には日本代表との親善試合にも出場するなど、本来なら2014年のワールドカップ・ブラジル大会にも出場できたはず。しかし怪我で欠場し、そこからは代表の方でもポジションを掴み切れていない。今夏のEURO2020でもメンバーには入らなかった。

そんなストロートマンが今どこにいるかご存知だろうか。フランスのマルセイユと契約を結んでいるのだが、昨季はジェノア、そして今夏にはカリアリにレンタル移籍することが決まった。新シーズンも舞台はセリエAだ。

想定通りのキャリアならば31歳の今もビッグクラブでプレイしていたのかもしれないが、怪我でそのプランは崩れてしまった。

伊『Corriere dello Sport』によれば、ストロートマンは「怪我をした後、多くの人が壊れた洗濯機と言っていた」と当時を振り返っている。

あの怪我さえなければと思ったこともあるだろうが、昨季もジェノアでは出場機会を確保するなど、まだまだ復活は可能だ。来年のワールドカップで再び代表へ入れるのか。それだけのセンスは備えているはずで、セリエAでの新たな挑戦が楽しみだ。

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